abil
ラテン語 Latin〜できる、能力がある
この語根について
語根 abil は、実は英語でいちばん生産性の高い形容詞の接尾辞 -able / -ible と深く結びついています。もとはラテン語の habilis「扱いやすい、手に持ちやすい、思いどおりになる」で、さらにさかのぼると habēre「持つ、つかむ」に行き着きます。habilis なものとは、しっかりつかんで扱えるもののこと。そこから「扱いやすい」→「能力がある、適した、できる」へと意味が移っていきました。
中心となる単語は able そのものです。何かを able に「できる」というのは、それを「扱える」ということです。何も取り除かなくても、語根がそのまま日常語として立っているわけです。否定の un- を付ければ unable(できない)、「〜にする」という使役の en- を付ければ enable(できるようにする)。名詞を作る -ity を付ければ ability、つまり「できる状態」、仕事をこなす力になります。
学習者にとって大事なポイントはここです。abil はたいてい 接尾辞 として働き、ほかの語に付いて「〜されうる、〜できる」という意味を加えます。動詞に -able を付ければ「〜できる」という可能の形容詞になり、-ability を付ければそれに対応する名詞になります。だからこのグループの単語の多くには、意味の中心を担う もう一つの 語根があり、abil は「〜できる」を添えるだけなのです。
- prob-(証明する・ありそうな)+ ability → probability(どれくらい起こりうるか=確率)
- cap-(取る、つかむ)+ ability → capability(仕事を引き受けられる力=能力)
- cul(p)-(責め)+ able → culpable(責められうる=とがめられるべき)
- bear + able に un- → unbearable(耐えられない)
- believe + able に un- → unbelievable(信じられない)
- avoid + able に un- → unavoidable(避けられない)
- malle-(ハンマー)+ ability → malleability(たたいて形を変えられること=展性、柔軟性)
- permea-(通り抜ける)+ ability に im- → impermeability(通り抜けられないこと=不浸透性)
つづりの使い分けにも注目してください。ラテン語の第一活用の動詞からは多くの場合 -able(avoidable、bearable)が、ほかの多くのラテン語系の語幹からは -ible(visible、possible)が付きます。-able と -ible は、つづりが違うだけで同じ働きをする双子の接尾辞です。
ですから -able / -ible / -ability を見かけたら「〜できる、〜されうる」と読んでください。前にある語が 何を するのかを示し、abil はそれが できる ことを示しています。
abil = 接尾辞 -able =「〜できる、〜されうる」。breakable なら「壊されうる=壊れやすい」、doable なら「やることができる」です。意味の中身は前の語が表し、-able は「それが可能だ」と添えるだけ、と覚えましょう。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
able語根がそのまま単独で立っている単語です。ラテン語の habilis「扱いやすい」から来ているので、able であるとは何かを「扱える」ということ。an able leader(有能なリーダー)のように独立した形容詞として使われるほか、何千もの単語の -able の中でも働いています。このグループの単語はすべて able のバリエーションだと言えます。
語根がそのまま単独で立っている単語です。ラテン語の habilis「扱いやすい」から来ているので、able であるとは何かを「扱える」ということ。an able leader(有能なリーダー)のように独立した形容詞として使われるほか、何千もの単語の -able の中でも働いています。このグループの単語はすべて able のバリエーションだと言えます。
able を見るabilityable + -ity で「できる状態」=能力。abil のいちばん基本的な名詞で、語尾の -ability はそれ自体が接尾辞として独り立ちしています。-able の形容詞はどれも -ability の名詞を生み出せます(readable → readability、reliable → reliability)。ability を押さえれば、-ability の単語群がまとめて理解できます。
able + -ity で「できる状態」=能力。abil のいちばん基本的な名詞で、語尾の -ability はそれ自体が接尾辞として独り立ちしています。-able の形容詞はどれも -ability の名詞を生み出せます(readable → readability、reliable → reliability)。ability を押さえれば、-ability の単語群がまとめて理解できます。
ability を見るenableen-(〜にする)+ able で「できるようにする」。人を enable するとは、何かをするための力や手段を与えることです。IT の分野では「機能をオンにする、有効にする」というはっきりした意味がありますが、語根の論理は変わりません。それが働けるように「できる状態にする」のです。
en-(〜にする)+ able で「できるようにする」。人を enable するとは、何かをするための力や手段を与えることです。IT の分野では「機能をオンにする、有効にする」というはっきりした意味がありますが、語根の論理は変わりません。それが働けるように「できる状態にする」のです。
enable を見るprobabilityabil が純粋な接尾辞として働く典型例です。probable(ありそうな)+ -ity で、意味の中心は prob-(証明する・ありそうな)にあり、-ability は「どの程度起こりうるか」を添えるだけ。数学ではこれが 0 から 1 までの正確な数値、つまりある出来事がどれくらい起こりうるかを表す「確率」になりました。
abil が純粋な接尾辞として働く典型例です。probable(ありそうな)+ -ity で、意味の中心は prob-(証明する・ありそうな)にあり、-ability は「どの程度起こりうるか」を添えるだけ。数学ではこれが 0 から 1 までの正確な数値、つまりある出来事がどれくらい起こりうるかを表す「確率」になりました。
probability を見る関連する語根
同じラテン語 habilis から来ています。abil- は完全な形(able、ability、capable)で、bil- は長い単語の中に現れる短縮形です。特に名詞語尾 -bility(stability、probability、accessibility)によく見られます。一つの語根に長さが二通りあるわけです。
-able と -ible は同じ働きをする接尾辞のつづり違いの双子です。おおまかに言うと、英語本来の動詞やラテン語第一活用の動詞には -able(avoidable、bearable、readable)が、ラテン語の -ere / -ire 型の語幹の多くには -ible(visible、possible、edible)が付きます。意味はまったく同じで「〜できる、〜されうる」です。
関連する単語 · 16
able
〜できる;有能な
ability
能力、才能
unable
〜できない
enable
可能にする、できるようにする
capability
能力;性能
stability
安定、安定性
disabled
障害のある;機能しない
probability
確率;見込み、可能性
unbelievable
信じられない、驚くべき
knowledgeable
知識の豊富な、よく知っている
unbearable
耐えられない、我慢できない
unavoidable
避けられない、不可避の
culpable
責められるべき、有罪の
malleability
可鍛性、展性;順応性
indispensability
不可欠性
impermeability
不浸透性、不透過性