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dom

ラテン語 Latin

家、主人、支配する、飼いならす

変化形:domdomatdomin
あなたの習熟度

この語根について

語根 dom は、実はラテン語の3つの兄弟語が編み合わさったもので、どれも「家」と「その家を取り仕切る人」というイメージから広がっています。

domus は「家、住まい」、つまり建物そのものと、その中で暮らす家族を意味しました。ここから家族の中でいちばん身近な単語 domestic(家の、家庭の)が生まれました。最初は「家庭の」という意味で、やがて「自国の、国内の」という意味にもなりました(domestic flights=国内線、domestic policy=国内政策)。domicile は法律上の家、つまり正式な住所です。そして意外なのが dome です。イタリア語の duomo(大聖堂、文字どおりには「〔神の〕家」)を経て、そうした建物の頂を飾る大きな丸屋根を指すようになりました。

dominus は「主人、領主」、つまり家(domus)を支配する人を意味しました。主人がいれば、権力を表す語彙がひとそろい生まれます。
- domin + -ate → dominate:主人として支配する
- domin + -ant → dominant:主人の地位にある → 支配的な、優勢な
- domin + -ion → dominion:領主の領土と権限 → 支配権、領土
- domain は dominium(領主権)から古フランス語を経て入った語で、領主が治める土地を指し、のちに自分が取り仕切るあらゆる「領域」を指すようになりました(the domain of physics=物理学の領域、ウェブサイトのドメイン)
- pre-(前に、上に)+ dominant → predominant:ほかのものの上に立つ → 圧倒的な、支配的な
- domineering には、暴君のように人をこき使うという、きつい響きが残っています

いちばん驚くべき仲間は danger です。この語は古フランス語 dangier を経ており、その元は俗ラテン語 dominiarium「領主の権力」です。「誰かの danger の中にいる」とは、もとはその人の権力のもとにある、その人の意のままになっているという意味でした。権力者の意のままになっているのは危ういことです。そのため何世紀もかけて、意味は「領主の権力」から単なる「危険」へと移っていきました。endanger(危険にさらす)や endangered(絶滅の危機にある種)も、元をたどればローマの一家の主人に行き着くのです。

domāre は「飼いならす」、つまり野生のものを手なずけて家の中に取り込むことを意味しました。ここから domesticate(動物を飼いならす、植物を栽培化する)と domestication が生まれました。飼いならすとは、自然に対して「支配」を当てはめることにほかなりません。

最後に、kingdom や freedom もこの家族に見えますが、これらの -dom はゲルマン語の接尾辞で、「状態、領域、ありさま」を意味します(king + dom = 王の領域、free + dom = 自由である状態)。ラテン語ではなくゲルマン語の道を通って英語に入った語なので、ラテン語の domus とは区別して考えましょう。

覚えておきたいパターンはこうです。domus は家、dominus はその家を取り仕切る人、domāre は野生のものを家に合うよう手なずけること。そして「ある場所に対する支配力」という糸が、domestic、domain、dominate、さらには danger までをひとつに結んでいます。

関連し合う複数のラテン語、domus「家」、dominus「主人」、domāre「飼いならす」から来ています。「家」の流れからは domestic(家庭の、国内の)、domicile(住所)、dome(ドーム)が、「主人・支配」の流れからは dominate(支配する)、domain(領域)、dominion(統治権)、そして意外にも danger(危険)が生まれました。「飼いならす」の流れからは domesticate(飼いならす)ができています。kingdom や freedom の接尾辞 -dom はゲルマン語系ですが、「支配される範囲」という同じ発想を持っています。
覚え方のコツ

ローマの主人(dominus)が自分の家(domus)の戸口に立っている場面を思い浮かべてください。dom- の単語はすべてこの場面から広がります。家そのもの(domestic、dome)、主人が治める領域(domain、dominion、dominate)、そして danger まで。danger はもともと「主人の権力のもとにある」、つまり相手の意のままになっている状態のことでした。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

dangerこの家族で最大の驚きです。俗ラテン語 dominiarium「領主の権力」から、古フランス語 dangier を経て入りました。「誰かの danger の中にいる」とは、もともとその人の権力のもとにある、意のままになっているという意味でした。権力者の意のままになっているのは不安定なことなので、意味は「領主の支配」から単なる「危険」へと移っていきました。dominus(主人)とのつながりは現在では見えませんが、歴史的には正確なものです。

この家族で最大の驚きです。俗ラテン語 dominiarium「領主の権力」から、古フランス語 dangier を経て入りました。「誰かの danger の中にいる」とは、もともとその人の権力のもとにある、意のままになっているという意味でした。権力者の意のままになっているのは不安定なことなので、意味は「領主の支配」から単なる「危険」へと移っていきました。dominus(主人)とのつながりは現在では見えませんが、歴史的には正確なものです。

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domesticdomus(家)をもとにしているので、最初の意味は「家庭に属する」です(domestic chores=家事、a domestic animal=家畜)。「自国の」(domestic flights、domestic policy)への飛躍は、国全体をひとつの大きな家庭とみなす発想です。自分の家の中のことと、外にある外国のことを対比しているわけです。ひとつの単語に、大小ふたつのスケールの「家」が入っています。

domus(家)をもとにしているので、最初の意味は「家庭に属する」です(domestic chores=家事、a domestic animal=家畜)。「自国の」(domestic flights、domestic policy)への飛躍は、国全体をひとつの大きな家庭とみなす発想です。自分の家の中のことと、外にある外国のことを対比しているわけです。ひとつの単語に、大小ふたつのスケールの「家」が入っています。

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domainラテン語 dominium(領主権)から古フランス語を経て入りました。もとは領主が治める土地のことで、「私が治める土地」から「私が取り仕切る分野」へと抽象化されました(the domain of biology=生物学の領域、outside my domain of expertise=私の専門外)。インターネットでは、自分が所有するアドレス空間(ウェブサイトのドメイン)の意味で借用されています。一貫しているのは、「誰かの管理下にある、境界のある領域」というイメージです。

ラテン語 dominium(領主権)から古フランス語を経て入りました。もとは領主が治める土地のことで、「私が治める土地」から「私が取り仕切る分野」へと抽象化されました(the domain of biology=生物学の領域、outside my domain of expertise=私の専門外)。インターネットでは、自分が所有するアドレス空間(ウェブサイトのドメイン)の意味で借用されています。一貫しているのは、「誰かの管理下にある、境界のある領域」というイメージです。

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dominatedomin-(主人)+ -ate(〜する)=「主人としてふるまう」。dominus の枝の、いちばんわかりやすい典型です。物理的な支配(ある軍が別の軍を圧倒する)から、抽象的な目立ち方(ある色が部屋を支配する、ある問題が議論の中心を占める)まで幅広く使われます。文字どおりでも比喩でも、何かが支配されているという点は変わりません。

domin-(主人)+ -ate(〜する)=「主人としてふるまう」。dominus の枝の、いちばんわかりやすい典型です。物理的な支配(ある軍が別の軍を圧倒する)から、抽象的な目立ち方(ある色が部屋を支配する、ある問題が議論の中心を占める)まで幅広く使われます。文字どおりでも比喩でも、何かが支配されているという点は変わりません。

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dome一見、家とは関係なさそうですが、実は関係があります。イタリア語の duomo(大聖堂、文字どおりには domus Dei「神の家」)を経て、そうした建物の頂を飾る大きな丸屋根を指すようになりました。つまり dome は、語源的には「神の家のふた」なのです。

一見、家とは関係なさそうですが、実は関係があります。イタリア語の duomo(大聖堂、文字どおりには domus Dei「神の家」)を経て、そうした建物の頂を飾る大きな丸屋根を指すようになりました。つまり dome は、語源的には「神の家のふた」なのです。

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関連する語根

eco同源

どちらも「家」という考えにさかのぼります。dom はラテン語の domus(家)、eco- はギリシャ語の oikos(家、家政)から来ています。oikos からは economy(家計を切り盛りすること → 経済)や ecology(自然という家の研究 → 生態学)が生まれました。同じ古い概念を、ふたつの言語で表しているわけです。ラテン語系の domestic と、ギリシャ語系の economic を比べてみてください。

関連する単語 · 40

単語リスト:

freedom

自由

dangerous

危険な

danger

危険;脅威

domestic

家庭の;国内の

dominate

支配する;優位を占める

dominant

支配的な、優勢な

domain

領域、分野;領地;ドメイン

kingdom

王国;領域;(生物分類の)界

dome

ドーム、丸屋根

predominantly

主に、大部分は

dominance

優勢、支配

endanger

危険にさらす、危うくする

domination

支配、統治

predominant

主な、支配的な、優勢な

domestically

国内で;家庭で

predominate

優勢である、支配的である

domino

ドミノ牌;ドミノ倒しに崩れる

dominion

支配権、主権;領土、自治領

predominance

優勢、支配

domestication

家畜化、栽培化

domesticate

(動物を)飼い慣らす、家畜化する;(植物を)栽培化する

domineer

威張り散らす、横暴に振る舞う

domicile

住居;(法律上の)住所

dominator

支配者