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duc

ラテン語 Latin

導く、引く

変化形:ducductduce
あなたの習熟度

この語根について

語根 duc / duct は、ラテン語の ducere「導く、引く、案内する」と、その過去分詞 ductus から来ています。ferre や jacere と同じく、ducere はラテン語でもとりわけ生産性の高い動詞で、接頭辞と組み合わさって何十もの英単語を生み出しました。

英語では、この家族は語幹によってふたつに分かれています。

- -duc-(現在語幹):-duce で終わる動詞と、ほとんどの -duction 名詞に使われます。introduce、reduce、produce、deduce、induce、seduce、conduce、traduce、adduce、そして introduction、reduction、production、deduction など。
- -duct-(過去分詞語幹):-duct で終わる名詞と、-ductor の形の「〜するもの・人」に使われます。conduct、product、duct、abduct、aqueduct、viaduct、conductor、abductor など。

(この辞書ではふたつの語幹を duc と duct という別々の語根として立てていますが、もとはひとつのラテン語動詞です。)

ふつうは接頭辞が、導く方向や導き方を決めています。

- intro-(内へ)+ duc → introduce:人をグループの中へ導く、話題を会話の中へ導く → 紹介する、導入する
- re-(元へ)+ duc → reduce:元へ(より小さな状態へ)導き戻す → 減らす
- pro-(前へ)+ duc → produce:前へ(存在へと)導き出す → 生産する
- de-(下へ、〜から)+ duc → deduce:(前提から結論を)導き下ろす → 推論する
- in-(中へ)+ duc → induce:(ある状態や行動、分娩へと)導き入れる → 誘発する
- se-(離れて、わきへ)+ duc → seduce:(正しい道から)わきへ導く → 誘惑する
- con-(共に)+ duc → conduce / conduct:(ある結果へと)共に導く
- ab-(離れて)+ duct → abduct:連れ去る → 誘拐する
- e-(外へ)+ duc → educate:外へ導き出す(その人の潜在能力を引き出す)→ 教育する

英語の貴族の称号 duke(公爵)や、呼び名の Duce も、ラテン語 dux「指導者」、文字どおり「導く人」から来ており、同じ語根に属します。

「導く」というイメージは、物理的な通り道にも広がっています。duct は液体や空気を導く管(ダクト)、aqueduct は水を導く水道橋、conductor は電気を導く導体です。導くのが考えでも、人でも、電流でも、動詞は同じなのです。

ラテン語の dūcere「導く、案内する、引く」から来ています。特に多くの単語を生むラテン語の語根の一つで、接頭辞で導く方向が決まります。produce(前へ導く → 生産する)、reduce(元へ導く → 減らす)、introduce(中へ導く → 紹介する)、abduct(連れ去る → 誘拐する)、induce(中へ導く → 引き起こす、説得する)などがその例です。
覚え方のコツ

ツアーガイドが団体を案内している様子を思い浮かべてください。それが duc のイメージです。そこに接頭辞をつけて、導く方向を決めます。intro-duce(中へ導く)、re-duce(元へ導く)、pro-duce(前へ導き出して生み出す)、de-duce(事実から結論を導き下ろす)、e-ducate(子どもの可能性を外へ導き出す)、ab-duct(力ずくで連れ去る)。接頭辞が方向、duc/duct はいつも「導く」という行為です。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

introduceラテン語の intro-(内へ)+ ducere(導く)=「中へ導く」。友人をグループに introduce するのは、その人を人の輪の中へ導き入れることです。話題を introduce するのは会話の中へ導き入れること、新製品を introduce するのは市場へ導き入れることです。イメージは一貫していて、何かを新しい空間へ連れて入ることです。

ラテン語の intro-(内へ)+ ducere(導く)=「中へ導く」。友人をグループに introduce するのは、その人を人の輪の中へ導き入れることです。話題を introduce するのは会話の中へ導き入れること、新製品を introduce するのは市場へ導き入れることです。イメージは一貫していて、何かを新しい空間へ連れて入ることです。

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reduceラテン語の re-(元へ)+ ducere(導く)=「元へ導き戻す」。量を reduce するとは、それをより小さな状態へ導き戻すことです。この動詞はさまざまな場面で使われます。reduce cost(費用を少ない数字へ戻す)、reduce a sauce(煮詰めて水分を飛ばし、ソースを凝縮させる)、reduce someone to tears(人を弱い状態に追いやって泣かせる)。「元へ」という方向は、いつも「より少ない状態」への逆戻りを表しています。

ラテン語の re-(元へ)+ ducere(導く)=「元へ導き戻す」。量を reduce するとは、それをより小さな状態へ導き戻すことです。この動詞はさまざまな場面で使われます。reduce cost(費用を少ない数字へ戻す)、reduce a sauce(煮詰めて水分を飛ばし、ソースを凝縮させる)、reduce someone to tears(人を弱い状態に追いやって泣かせる)。「元へ」という方向は、いつも「より少ない状態」への逆戻りを表しています。

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educateラテン語の e-(外へ)+ ducere(導く)=「外へ導き出す」。もともと人を educate するとは、その人が生まれもった可能性を外へ導き出す、つまり内にすでにあるものを引き出すことでした。この「引き出す」イメージ(educere=「外へ導き出す」)は、「空っぽの頭に知識を詰め込む」という現代的なもうひとつの比喩と、見事に対照をなしています。語源的には、教育とはすでにそこにあるものを解き放つことなのです。同じ語根から educe(引き出す。ほぼ古語)や educator(外へ導き出す人=教育者)も生まれました。

ラテン語の e-(外へ)+ ducere(導く)=「外へ導き出す」。もともと人を educate するとは、その人が生まれもった可能性を外へ導き出す、つまり内にすでにあるものを引き出すことでした。この「引き出す」イメージ(educere=「外へ導き出す」)は、「空っぽの頭に知識を詰め込む」という現代的なもうひとつの比喩と、見事に対照をなしています。語源的には、教育とはすでにそこにあるものを解き放つことなのです。同じ語根から educe(引き出す。ほぼ古語)や educator(外へ導き出す人=教育者)も生まれました。

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produceラテン語の pro-(前へ)+ ducere(導く)=「前へ〔存在へと〕導き出す」。農家が作物を produce するとき、作物は土から前へ導き出されます。企業が製品を produce するとき、製品は市場へと導き出されます。俳優が合図に合わせて涙を produce するとき、涙は感情から導き出されます。アクセントの位置で品詞が変わる点にも注意しましょう。pro-DUCE(動詞)と PRO-duce(名詞、農産物)です。

ラテン語の pro-(前へ)+ ducere(導く)=「前へ〔存在へと〕導き出す」。農家が作物を produce するとき、作物は土から前へ導き出されます。企業が製品を produce するとき、製品は市場へと導き出されます。俳優が合図に合わせて涙を produce するとき、涙は感情から導き出されます。アクセントの位置で品詞が変わる点にも注意しましょう。pro-DUCE(動詞)と PRO-duce(名詞、農産物)です。

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dukeラテン語の dux「指導者」は ducere から来ています。ローマ帝国末期から中世のヨーロッパでは、dux は軍の司令官で、のちに世襲の貴族になりました。英語の称号 duke は、ここから生まれた「導く人」という意味の語です。イタリアのファシスト独裁者ムッソリーニは自らを Il Duce(指導者)と呼び、ラテン語本来の意味をよみがえらせました。どちらの語にも、「導く人」という duc の核となるイメージが残っています。

ラテン語の dux「指導者」は ducere から来ています。ローマ帝国末期から中世のヨーロッパでは、dux は軍の司令官で、のちに世襲の貴族になりました。英語の称号 duke は、ここから生まれた「導く人」という意味の語です。イタリアのファシスト独裁者ムッソリーニは自らを Il Duce(指導者)と呼び、ラテン語本来の意味をよみがえらせました。どちらの語にも、「導く人」という duc の核となるイメージが残っています。

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関連する語根

duct同源

duct は同じラテン語動詞の過去分詞語幹です(ductus「導かれた」)。英語ではふたつの語幹が分かれ、-duc- の語は動詞(introduce、reduce、deduce)や抽象名詞(production)になりやすく、-duct- の語は具体的な名詞(conduct、product、aqueduct)や「〜するもの・人」の形(conductor、abductor)になりやすい傾向があります。もとがひとつの動詞だと知っていれば、introduce と introduction、produce と product が兄弟である理由がわかります。

ag類義

ag / act(ラテン語 agere「駆り立てる、行う」)は、動きという点で duc と重なります。ag は「力で前へ駆り立てる」に近く(act、action、agitate、agent)、duc は「案内して導く」に近いのです(conduct、educate)。家畜の群れを後ろから追い立てるのが ag、先頭に立って連れていくのが duc です。

tract類義

tract(ラテン語 trahere「引く、引っぱる」)は、何かを引っぱって動かす場面で duc と重なります(extract、attract、contract)。違いは、duc が「導く」(前に立って案内する)のに対し、tract は「引く」(後ろや横から引きずる)という点です。磁石は鉄を attract(引きつける)し、教師は生徒を educate(導き育てる)します。

関連する単語 · 35

単語リスト:

education

教育

produce

生産する、作り出す;農産物

product

製品;産物;積

reduce

減らす、縮小する;下げる

production

生産;生産高;作品、上演

introduce

紹介する;導入する

educational

教育の;教育的な、ためになる

producer

生産者;プロデューサー

reduction

減少、削減;縮小

educator

教育者

introduction

紹介;導入;序論、はじめに

educate

教育する、育てる

productive

生産的な;実りの多い

productivity

生産性

reproduce

繁殖する;複製する、再現する

induce

説得して〜させる;引き起こす、誘発する

reproduction

生殖、繁殖;複製、再現

reproductive

生殖の、繁殖の

seduce

誘惑する、そそのかす

conducive

助けとなる、促進する

abduct

誘拐する、拉致する

duke

公爵;殴り合う

counterproductive

逆効果の

conduit

導管、配管;経路、パイプ役