fess
ラテン語 Latin認める、公言する
この語根について
語根 fess は、ラテン語の fatērī「認める、打ち明ける」から来ていて、その過去分詞の語幹が fass- / fess- です。fatērī は fārī「話す」と同じ系統の語なので、fess の核にあるのは「何かを声に出して言葉にする」ことです。このグループがおもしろいのは、「はっきり口に出す」という同じ行為が、接頭辞によってまったく違う2つの世界に分かれていくところです。
con-(強意、「すっかり、徹底的に」)を付けると confess(con + fatērī)になります。何かを「すっかり」言ってしまう、何ひとつ隠さないということです。口に出す内容はたいてい過ちや秘密なので、confess には罪悪感と、打ち明けたあとの安堵がつきまといます。ここから confession(告白、打ち明けたこと)、confessor(告白を聞く司祭、または告白する人)、confessional(告解が行われる小部屋)が生まれました。con- の系統はどれも個人的で内密、しばしば宗教的で、相手の耳もとでささやくようなイメージです。
pro-(「前へ、人々の前で、公に」)を付けると、この行為は外へ向かいます。profess(pro + fatērī)は、何かを「人々の前で」宣言すること、つまり自分の信念や主張を公に表明することです。このグループの意味の転換点はここにあります。中世には、profess といえば修道会に入るときに公の誓願を立てることでした。共同体の前に立ち、自分の信仰を profess したのです。名詞の profession も、最初はまさにその厳かな公の宣言を指していました。何世紀もたつうちに宗教的な意味は薄れましたが、「公に宣言し、身をささげた天職」という考え方は残りました。こうして profession は、法律や医療のような 職業、専門職 を意味するようになったのです。profession とは、文字どおり「自分はこれに身をささげると公に宣言した仕事」なのです。
同じ pro- の系統から professor も生まれました。中世の大学では、professor とはある学問を「公に profess する(人々の前で教え、説く)」人、つまりある分野を公開の場で講じる人のことでした。professional は profession の形容詞で、「公に宣言した、報酬を得る職に属する」という意味です。そのため professional は今では、アマチュアと対比して「熟練した、専門的な、それで生計を立てている」という意味になっています。
まとめると、fess はいつも「声に出して言う」ことです。con- はそれを内向きの、個人的なもの(過ちを認める)にし、pro- は外向きの、公のもの(信念を宣言する → 天職 → 専門性)にします。
fess = 声に出して言う。英語の口語 fess up は「白状する、本当のことを認める」という意味です。confess は「すっかり」、しかも内密に言うこと(後ろめたい秘密)。profess は「人々の前で、公に」言うこと(信念、そして自分が身をささげると宣言した仕事)。この公の宣言があるからこそ、profession は公に身をささげた職業で、professor はそれを人前で教える人なのです。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
confesscon-(すっかり)+ fess(言う)で「何かを完全に言ってしまう」ことです。隠れているのは「何ひとつ隠さない」という考え方で、confession は包み隠さず打ち明けることなので、罪や過ち、犯罪と結びつきやすいのです。形にも注意しましょう。罪を認めるときは confess *to* 〜 と言い(confess to stealing=盗んだことを白状する)、司祭は confession を聞きます。con- の系統は、いつも個人的で内密な世界にとどまっています。
con-(すっかり)+ fess(言う)で「何かを完全に言ってしまう」ことです。隠れているのは「何ひとつ隠さない」という考え方で、confession は包み隠さず打ち明けることなので、罪や過ち、犯罪と結びつきやすいのです。形にも注意しましょう。罪を認めるときは confess *to* 〜 と言い(confess to stealing=盗んだことを白状する)、司祭は confession を聞きます。con- の系統は、いつも個人的で内密な世界にとどまっています。
confess を見るprofessionこのグループでいちばん大きな意味の飛躍を見せる単語です。pro-(公に)+ fess(宣言する)は、もともと修道会に入るときに「声に出して」立てる厳かな誓いを指していました。人々の前で信仰を profess したのです。「公に身をささげると宣言すること」から「自分が身をささげると宣言した天職」へ、さらにそれが狭まって、法律や医療のような専門的な職業という現在の意味になりました。古い意味は a profession of faith(信仰告白)という表現に残っています。
このグループでいちばん大きな意味の飛躍を見せる単語です。pro-(公に)+ fess(宣言する)は、もともと修道会に入るときに「声に出して」立てる厳かな誓いを指していました。人々の前で信仰を profess したのです。「公に身をささげると宣言すること」から「自分が身をささげると宣言した天職」へ、さらにそれが狭まって、法律や医療のような専門的な職業という現在の意味になりました。古い意味は a profession of faith(信仰告白)という表現に残っています。
profession を見るprofessorpro-(公に)+ fess(宣言する)+ -or(〜する人)で「公に説く人」です。中世の大学では、professor は文字どおりある学問分野を *profess* する、つまり人前で教え、説く人でした。この肩書きは今もその意味を保っていて、ある分野を公に教える、最も位の高い大学教員を指します。
pro-(公に)+ fess(宣言する)+ -or(〜する人)で「公に説く人」です。中世の大学では、professor は文字どおりある学問分野を *profess* する、つまり人前で教え、説く人でした。この肩書きは今もその意味を保っていて、ある分野を公に教える、最も位の高い大学教員を指します。
professor を見るprofessional単純に profession の形容詞です。「公に宣言し、訓練を積んだ職業に属する」ことから、「専門的な、それで生計を立てている」という意味になり、アマチュアの反対語になりました。この対比は覚えておくと便利です。professional photographer はそれで生計を立てている写真家、amateur は好きでやっている人です。名詞(she's a professional=彼女はプロだ)としても形容詞(professional advice=専門家の助言)としても、日常的に使われます。
単純に profession の形容詞です。「公に宣言し、訓練を積んだ職業に属する」ことから、「専門的な、それで生計を立てている」という意味になり、アマチュアの反対語になりました。この対比は覚えておくと便利です。professional photographer はそれで生計を立てている写真家、amateur は好きでやっている人です。名詞(she's a professional=彼女はプロだ)としても形容詞(professional advice=専門家の助言)としても、日常的に使われます。
professional を見る関連する語根
どちらも「話す」ことに関係しています。dict(dīcere から)は中立的で一般的な「言う、告げる」の語根で、dictate、predict、contradict などを作ります。fess(fatērī から)はもっと意味が狭く、重みのあることを「宣言する」または「認める」ことに特化しています(confess a sin=罪を告白する、profess a faith=信仰を公言する)。見分け方:ただ言葉を言うだけなら dict、ある立場を自分のものとして認めたり表明したりするなら fess です。
fatērī(fess の元)は fārī「話す」と同じ系統の語です。fārī は fa- / fab- で始まる fable(寓話)、fame(名声)、fate(運命)、そして infant(「まだ話せない者」→ 幼児)などの元になったラテン語の動詞です。つまり confess と fable は遠い親戚で、どちらもさかのぼれば fārī「話す」にたどり着きます。
関連する単語 · 23
professor
教授
professional
職業の、専門的な;プロの;専門家
profession
職業、専門職;公言
confess
白状する、告白する;ざんげする
confession
自白、告白;ざんげ
professionally
専門的に、プロとして;職業として
profess
公言する、明言する;(信仰を)告白する
professionalism
プロ意識、専門職としての資質
confessional
告解室;告白の;宗派の
unprofessional
プロらしくない、職業倫理に反する
confessor
聴罪司祭;告白者
professorship
教授職
professionalization
専門職化、プロ化
professionalized
専門職化した、プロ化した
unprofessionally
プロらしくなく
professed
自称の、公言した;表向きの
confessed
自ら認めた、公然の
non-professional
専門職でない、アマチュアの;素人
professional-grade
プロ仕様の、業務用の
professional-level
プロ級の、プロレベルの
professional-quality
プロ品質の、プロ並みの
self-confessed
自ら認めた、自称の
semi-professional
セミプロの;セミプロ選手