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lect

ラテン語 Latin

選ぶ、読む、集める

変化形:lectligleg
あなたの習熟度

この語根について

語根 lect は、ラテン語の legere から来ています。その過去分詞が lectum です。本に関わる意味を持つようになる前、legere は農夫や採集をする人の言葉でした。意味は「拾う、集める、取り集める」です。木からオリーブを、地面から薪を legere し、兵士を集めて軍隊を作るのも legere でした。

この「拾う」という文字どおりの動作は、二つの方向へ枝分かれしました。今ではずいぶん違って見えますが、どちらも同じ一つの仕草を共有しています。手を伸ばして、これは取り、あれは残す、という仕草です。

1. 拾う = 集める。 方向を表す接頭辞をつけると、いちばん具体的な一家ができます。
- col-(一緒に)+ legere → collect:物を一緒に拾って一つの山にする、つまり「集める」。ここから collection(収集物)、collective(集団の)が生まれました。
- re- + col- + legere → recollect / recollection:記憶をもう一度かき集める、つまり「思い出す、回想」。
- college(ラテン語 collegium)は、もともと colleagues(同僚)の集まり、つまり一つのグループに「一緒に選ばれた」人々のことでした。

2. 摘む = 選ぶ。 オリーブを摘むとき、人はよい実を選んでもいます。そこで同じ語根が「選ぶ」も意味するようになりました。
- se-(離して、わきへ)+ legere → select:選び出してわきへ置く、よいものを取り分ける、つまり「選ぶ」。
- e-(外へ)+ legere → elect:群衆の中から誰かを投票で選び出す、つまり「選挙で選ぶ」。
- neg-(〜しない)+ legere → neglect:拾い上げないこと。物を放ったままにし、気にかけないこと、つまり「怠る、ほったらかす」。(ですから negligence「怠慢」とは、わざわざ拾い上げる手間をかけないことです。)
- lig/leg のつづりも同じ「選ぶ」の意味を持っています。eligible =選び出されることができる(資格のある)。diligent =念入りに何度も選り分ける人(di- は強調)、だから手間を惜しまず勤勉な。elegant =念入りに選び抜かれた、趣味が洗練された(優雅な)。

3. 大きな飛躍:文字を拾う = 読む。 ここが学習者を驚かせる飛躍です。ローマ人は、読むことを、目が行に沿って文字を一つずつ拾っていくことだと考えました。そこで legere は「読む」も意味するようになりました。
- lecture:もともとは単に読むことでした。修道士がほかの修道士たちに声に出して読んで聞かせたのです(講義)。
- legible:目で拾うことができる、つまり読みやすい。
- legend:ラテン語 legenda「読まれるべきもの」(祝日に読まれた聖人の伝記)で、のちに意味がやわらいで「有名な昔の物語」(伝説)になりました。
- dialect:ギリシャ語 dialektos「話し方、言葉の選び方」(ここではギリシャ語の legein「話す」で、ラテン語 legere の親戚です)。方言のことです。

三つの枝すべてに、一本の糸が通っています。手や目が伸びて、一度に一つずつ取るという動作です。全部集めれば collect、いちばんよいものを取れば select、並んだ文字を取っていけば read です。

知っておきたい境界線。 ここに入ると思いがちな leg- の単語の多く、たとえば legal、legislate、legitimate、privilege、legacy、delegate は、legere「読む・選ぶ」から来たものではありません。これらは別のラテン語 lēx / lēgis(法)と、その動詞 lēgāre(代理として送る、遺贈する)から来ています。二つはとても古い親戚どうしかもしれません(「法」はもともと「集められたもの・定められたもの」だった可能性があります)が、使われ方の上では、法と権威に関する別の一家を作っています。「読む」の話に無理に当てはめないようにしましょう。

ラテン語の legere「集める、摘む、選ぶ、読む」の過去分詞 lectus から来ています。中心にあるのは「一つずつ拾い上げる」イメージです。「集める」から「選ぶ」(select「選ぶ」、elect「選出する」)が生まれ、さらに文字を一つずつ目で拾っていくことから「読む」(lecture「講義」、legible「読みやすい」、legend「伝説」)へと見事に飛躍しました。接頭辞がその向きを決め、col-(共に)で collect(集める)、se-(離して)で select、e-(外へ)で elect、neg-(〜しない)で neglect(怠る)になります。
覚え方のコツ

果樹園で、果物を一つずつ摘んでいる人を思い浮かべてください。手を伸ばし、これは取り、あれは残す。その一つの仕草が、この語根のすべてです。全部集めれば col-LECT、いちばんよいものだけ取れば se-LECT。では「読む」は? あなたの目も同じことをしています。行に沿って、文字を一つずつ拾っているのです。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

neglect一家の中でいちばん理屈の通った「意外な単語」です。neg-(〜しない)+ lect(拾う)で、文字どおり「拾い上げない」という意味です。拾って片づけずに、雨の中に放ったままにしている道具を想像してください。それが neglect(放置、怠慢)です。ここから negligence(手間をかけないこと、怠慢)や negligible(拾う価値もないほど小さい、取るに足らない)が生まれました。「拾わない」と気づけば、neg-lect の仲間はすべてすっきり理解できます。

一家の中でいちばん理屈の通った「意外な単語」です。neg-(〜しない)+ lect(拾う)で、文字どおり「拾い上げない」という意味です。拾って片づけずに、雨の中に放ったままにしている道具を想像してください。それが neglect(放置、怠慢)です。ここから negligence(手間をかけないこと、怠慢)や negligible(拾う価値もないほど小さい、取るに足らない)が生まれました。「拾わない」と気づけば、neg-lect の仲間はすべてすっきり理解できます。

neglect を見る
intellectinter-(〜の間に、〜の中から)+ lect(拾う、選ぶ)で、物事の「中から選び出す」力、つまり見分けて、ごちゃまぜの中から正しい考えを選び取る力です。その頭の中の仕分けこそ、intellect(知性)がしていることです。intelligent や intelligence も同じイメージを持っています。鋭い頭脳とは、たくさんの糸の中から正しい一本を選び出す頭脳なのです。ですから、スパイ活動の intelligence(諜報)という意味もぴったり合います。決定的な事実を集めて選び出すことだからです。

inter-(〜の間に、〜の中から)+ lect(拾う、選ぶ)で、物事の「中から選び出す」力、つまり見分けて、ごちゃまぜの中から正しい考えを選び取る力です。その頭の中の仕分けこそ、intellect(知性)がしていることです。intelligent や intelligence も同じイメージを持っています。鋭い頭脳とは、たくさんの糸の中から正しい一本を選び出す頭脳なのです。ですから、スパイ活動の intelligence(諜報)という意味もぴったり合います。決定的な事実を集めて選び出すことだからです。

intellect を見る
legend純粋に「読む」の枝の単語です。ラテン語の legenda は「読まれるべきもの」、具体的には聖人の祝日に声に出して読まれたその聖人の伝記を意味しました。何世紀もたつうちに宗教的な意味は薄れ、「有名な人物について読まれる物語」がやわらいで、今日の「有名な昔の物語」(伝説)、さらには「有名な人」(a living legend「生ける伝説」)になりました。地図の legend(記号を理解するために読む凡例)という意味は、「読まれるべきもの」という文字どおりの意味を今に残しています。

純粋に「読む」の枝の単語です。ラテン語の legenda は「読まれるべきもの」、具体的には聖人の祝日に声に出して読まれたその聖人の伝記を意味しました。何世紀もたつうちに宗教的な意味は薄れ、「有名な人物について読まれる物語」がやわらいで、今日の「有名な昔の物語」(伝説)、さらには「有名な人」(a living legend「生ける伝説」)になりました。地図の legend(記号を理解するために読む凡例)という意味は、「読まれるべきもの」という文字どおりの意味を今に残しています。

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elegante-(外へ)+ leg(選ぶ)で「選び出された、念入りに選ばれた」という意味です。もともとは、洗練された、好みにうるさい人、つまり念入りに上手に選ぶ人を表していました。そこから今の「優雅で洗練された」という意味が生まれ、さらに現代で重宝される an elegant solution(エレガントな解決策)という意味にもなりました。派手ではなく、無駄が一つもない、まさに正しい選択ということです。同じ「念入りに選ぶ」という理屈で、diligent(di- + leg、何度も選り分ける = 手間を惜しまない)ともつながっています。

e-(外へ)+ leg(選ぶ)で「選び出された、念入りに選ばれた」という意味です。もともとは、洗練された、好みにうるさい人、つまり念入りに上手に選ぶ人を表していました。そこから今の「優雅で洗練された」という意味が生まれ、さらに現代で重宝される an elegant solution(エレガントな解決策)という意味にもなりました。派手ではなく、無駄が一つもない、まさに正しい選択ということです。同じ「念入りに選ぶ」という理屈で、diligent(di- + leg、何度も選り分ける = 手間を惜しまない)ともつながっています。

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ここでの lect/leg は「選ぶ・読む」(legere から)という意味です。これとは別に、「縛る、結ぶ」(ligāre から)を意味する lig があります(oblige、liable、ligament、ally)。-lig- の単語ではつづりが重なるので、意味で見分けましょう。選ぶことや資格があることに関わるなら(eligible、diligent)この語根、結ぶことや縛られることに関わるなら(obligation、ligature)ligāre です。

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ギリシャ語の lexis(言葉)からは lexicon(語彙、辞書)、dyslexia(失読症)、lexical(語彙の)が生まれました。どれも単語や語彙に関わるものです。私たちの lect と見た目が似ていて、深いところでは祖先(ギリシャ語 legein「話す」)も共通していますが、lex- の一家はとくに単語・言葉づかいに関するもので、拾う・選ぶという意味ではありません。辞書や読みの障害の話なら、ギリシャ語の lex- です。

gest類義

どちらも「集める、一緒に運ぶ」という意味になりえますが、lect(legere)は文字どおり「拾う、手で集める」(collect、gather)であるのに対し、gest(gerere)は「運ぶ、担う、行う」(gesture、digest、congest)です。物を拾って山にするなら lect、運んだり担ったりするなら gest です。

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