mod
ラテン語 Latin尺度、方法、限度
この語根について
語根 mod は、ラテン語の modus から来ています。この単語は 尺度 を意味していました。ちょうどよい量、適切な限度、ふさわしいやり方のことです。ローマの建築家は modulus(小さな尺度)を使って柱の比率を正しく保ち、音楽家は modus、つまり決まったリズムを守りました。この「正しい尺度」というひとつの考えから語族全体が広がっていて、ほとんどどの枝も同じ問いを投げかけ続けています。それは適切な限度の中に収まっているか? という問いです。
まずは一番わかりやすい枝、やり方・型 としての尺度から見ていきましょう。mode は物事のやり方です(the mode of operation 動作モード)。model は大きなものを作るときに手本にする、寸法をそろえた小さな型のことです(a model car 模型の車、a role model 手本となる人)。module は大きなシステムの中の、寸法を決めて切り分けたひとつの単位です。modulate は声や信号などを、その時々でちょうどよい具合に調整し続けることです。
次は 調整する行為 としての尺度です。modify は文字どおり、何かを尺度に合うように 作る ことです。隠れている -fy はラテン語の facere「作る」から来ています。modification はその結果生じる変更です。これはこの語根の最も能動的な意味で、何かを取り上げて適切な大きさの中に収め直すことを表します。
そして最も人間らしい枝が、自制 としての尺度です。moderate であるとは、自分を尺度の中にとどめること、つまり極端でも過剰でもないことです(moderate drinking 適度な飲酒、a moderate climate 穏やかな気候)。modest であるとは、社会の中で自分の ふさわしい 尺度を守ること、つまり自慢せず見せびらかさないことです。a modest home は小さくて気取らない家を指します。immodesty はその限度を破ることです。modicum はほんの少しの量のことです(a modicum of respect わずかな敬意)。
意外に思われる枝も2つあります。accommodate は ad-(〜へ)+ com-(共に)+ modus で、「物事を共通の尺度に合わせる」、つまりぴったり収めることです。ホテルは客を部屋に収めることで accommodate(宿泊させる)し、人は自分を相手に合わせることで相手の要望に accommodate(応じる)します。commodity と commodious は com- + modus で「しかるべき尺度で」→「便利な、ふさわしい」という意味から来ています。commodity はもともと役に立つ手ごろなもの(今では取引される商品)を指し、commodious な部屋とはゆったりと十分な広さのある部屋のことです。
最後は modern です。後期ラテン語の modernus から来ていて、これは modo「ちょうど今」(modus を「時間の尺度」ととらえた派生語)をもとにした語で、文字どおり「今のやり方の」という意味です。語族全体をつないでいるのは、ローマの建築家が使った物差しです。mod の単語はどれも、何かを正しい尺度に照らし合わせています。それがやり方であれ、大きさであれ、限度であれ、今という時であれ。
ローマの建築家の物差し modulus を思い浮かべてください。mod の単語はどれも「正しい尺度」と照らし合わせています。modify は尺度に合わせて調整し、moderate と modest は尺度の中にとどまり、mode / model / module は尺度で決めた型、accommodate は2つのものをひとつのちょうどよい尺度にそろえることです。日本語の「モデル」「モード」も同じ仲間です。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
accommodate語族の中で一番長くて手ごわく、つづりも最も間違えやすい単語です(c が2つ、m が2つ)。ad-(〜へ)+ com-(共に)+ modus(尺度)に分けると、「物事を共通の尺度に合わせる」、つまりぴったり合うようにすることだとわかります。このひとつのイメージで2つの意味をどちらも説明できます。ホテルは客を部屋に収めて accommodate(宿泊させる)し、人は自分を相手に合わせて相手の要望に accommodate(応じる)します。どちらの意味か迷ったら、「ぴったり合わせる」に立ち返りましょう。
語族の中で一番長くて手ごわく、つづりも最も間違えやすい単語です(c が2つ、m が2つ)。ad-(〜へ)+ com-(共に)+ modus(尺度)に分けると、「物事を共通の尺度に合わせる」、つまりぴったり合うようにすることだとわかります。このひとつのイメージで2つの意味をどちらも説明できます。ホテルは客を部屋に収めて accommodate(宿泊させる)し、人は自分を相手に合わせて相手の要望に accommodate(応じる)します。どちらの意味か迷ったら、「ぴったり合わせる」に立ち返りましょう。
accommodate を見るcommodity最も大きく意味が飛躍した単語です。com- + modus は「しかるべき尺度で」→「便利な、ふさわしい、役に立つ」という意味でした。commodity は最初、単に「役に立つ手ごろなもの」を指していました。それが商取引の中で、人々が売り買いする役に立つもの、つまり穀物・石油・金属といった「商品」に絞られていきました。現在の経済学では、commodity は互いに交換がきく原材料(ある1バレルの石油は別の1バレルと同じ価値)を指します。そのため time is a commodity(時間は資源だ)のように、代わりのきく資源という意味でも使われます。
最も大きく意味が飛躍した単語です。com- + modus は「しかるべき尺度で」→「便利な、ふさわしい、役に立つ」という意味でした。commodity は最初、単に「役に立つ手ごろなもの」を指していました。それが商取引の中で、人々が売り買いする役に立つもの、つまり穀物・石油・金属といった「商品」に絞られていきました。現在の経済学では、commodity は互いに交換がきく原材料(ある1バレルの石油は別の1バレルと同じ価値)を指します。そのため time is a commodity(時間は資源だ)のように、代わりのきく資源という意味でも使われます。
commodity を見るmodestmodest は「自分のふさわしい尺度の中にとどまること」です。人について使えば、自慢しない、謙虚なという意味になり、大きさや量について使えば、控えめで気取らないという意味になります(a modest salary ささやかな給料、a modest house 質素な家)。2つの意味は「限度を踏み越えない」という同じイメージを共有しています。なお、modest は shy(内気な)よりも意味が強く、modesty は緊張からではなく、自分で選んだ慎みです。
modest は「自分のふさわしい尺度の中にとどまること」です。人について使えば、自慢しない、謙虚なという意味になり、大きさや量について使えば、控えめで気取らないという意味になります(a modest salary ささやかな給料、a modest house 質素な家)。2つの意味は「限度を踏み越えない」という同じイメージを共有しています。なお、modest は shy(内気な)よりも意味が強く、modesty は緊張からではなく、自分で選んだ慎みです。
modest を見るmoderatemoderate は何かを尺度の中にとどめることです。形容詞としては極端でない、ほどよい中間を表します(moderate exercise 適度な運動、moderate views 穏健な意見)。動詞としては、勢いを和らげる(moderate your tone 口調を和らげる)や、議論の司会をする(moderate a debate 討論の司会をする)という意味があります。司会とは、話し手たちを一定の枠の中に収める役目だからです。つづりは同じでも発音が少し変わり、形容詞・名詞は MOD-er-it、動詞は MOD-er-ate と読みます。
moderate は何かを尺度の中にとどめることです。形容詞としては極端でない、ほどよい中間を表します(moderate exercise 適度な運動、moderate views 穏健な意見)。動詞としては、勢いを和らげる(moderate your tone 口調を和らげる)や、議論の司会をする(moderate a debate 討論の司会をする)という意味があります。司会とは、話し手たちを一定の枠の中に収める役目だからです。つづりは同じでも発音が少し変わり、形容詞・名詞は MOD-er-it、動詞は MOD-er-ate と読みます。
moderate を見るmodify語族の中で最も能動的なメンバーです。modify = mod(尺度・やり方)+ -fy(作る、facere から)で、文字どおり「何かを尺度に合うように作る」、つまり合うように変えることです。隠れている -fic- / -fac- は modification の中に再び顔を出します。change とは違い、modify は部分的で制御された調整を意味します。計画を modify するとは、作り直すのではなく手を加えることです。文法では、ある語を modify する(修飾する)とは、その意味を限定したり条件をつけたりすることを指します。
語族の中で最も能動的なメンバーです。modify = mod(尺度・やり方)+ -fy(作る、facere から)で、文字どおり「何かを尺度に合うように作る」、つまり合うように変えることです。隠れている -fic- / -fac- は modification の中に再び顔を出します。change とは違い、modify は部分的で制御された調整を意味します。計画を modify するとは、作り直すのではなく手を加えることです。文法では、ある語を modify する(修飾する)とは、その意味を限定したり条件をつけたりすることを指します。
modify を見る関連する語根
関連する単語 · 17
model
模型;モデル;模範的な
modern
現代の、近代的な
mode
方式、様式;モード、状態
modest
謙虚な、控えめな;適度な
moderate
適度な、穏健な;和らげる;穏健派
modify
修正する、変更する;和らげる
accommodate
収容する;宿泊させる;適応させる
commodity
商品、産物
accommodation
宿泊施設;適応、調整
modification
修正、変更、改良
module
モジュール、構成単位
moderately
適度に、ほどほどに
modulate
調節する、調整する;変調する;転調する
outmoded
流行遅れの、時代遅れの
modicum
少量、わずか
commodious
広々とした、ゆったりした
immodesty
慎みのなさ、厚かましさ