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spir

ラテン語 Latin

呼吸する、息、精神

あなたの習熟度

この語根について

語根 spir は、ラテン語の spīrāre「息をする」から来ています。ローマの人々にとって、息は単に肺を出入りする空気ではなく、生きていることそのものを示す目に見えるしるしでした。関連する名詞 spīritus は「息」を意味しましたが、呼吸こそが生者と死者を分けるものだったため、意味は自然に「命の息」へ、さらに「魂」へ、そして最後には「精神」へと移っていきました。体としての呼吸と、生命力・魂としての息。この二つの顔が、この語族全体を理解するカギです。

「息をする」というイメージさえ頭に入れておけば、あとは接頭辞がすべてを説明してくれます。

- in-(中へ)+ spirare → inspire:文字どおり「息を吹き込む」。古代の人々は、神が詩人の胸にアイデアを直接吹き込むと考えていました。今では「人に意欲やひらめきを与える」という意味ですが、何かが自分の 中へ 吹き込まれるという絵は変わっていません。
- ex-(外へ)+ spirare → expire:「息を吐き出す」。人生の最後にするのは、最後の息を吐くことです。そこから expire は「死ぬ」、さらに「終わる、期限が切れる」という意味になりました。契約やパスポートも、最後の息を吐いて期限切れになるわけです。
- a-/ad-(〜の方へ)+ spirare → aspire:何かに「向かって息をする」。高いところへ手を伸ばそうと、息を切らしている人を想像してください。aspire とは、どうしても手に入れたい目標に向かって必死に努力することです。
- con-(共に)+ spirare → conspire:「共に息をする」。顔を寄せ合ってひそひそ話す二人を思い浮かべてください。息が混ざり合うほど近い距離です。この息を分け合う密談こそが「陰謀」のイメージです。
- re-(再び)+ spirare → respire:「何度も繰り返し息をする」。この語は文字どおりの意味のまま残りました。respiration は息を吸って吐く「呼吸」のことで、respiratory はそれを担う肺や気道に関することを表します。
- per-(通して)+ spirare → perspire:「通して息をする」、つまり皮膚を通して息をするということです。汗を皮膚の静かな呼吸と見立てたこの語は、「汗をかく」の上品な言い方になりました。
- trans-(向こうへ)+ spirare → transpire:「向こうへ息を出す、蒸気を放つ」。植物は水蒸気を放出して蒸散(transpire)します。そこから不思議な飛躍を経て、「蒸気が漏れ出る」が「情報が漏れ出る」→「知られるようになる」へ、さらにくだけた用法では「起こる」という意味にまで広がりました。
- dis-(離れて)+ spirit → dispirit:人から精神(命の息)を 奪い去る こと。しぼんだように元気をなくさせる、落胆させる、という意味です。

この語族は珍しいほど純粋で、ほぼすべてのメンバーがまっすぐ spīrāre にさかのぼり、意外な部外者はほとんどいません。息の二つの顔を覚えておきましょう。文字どおりの肺の呼吸(respire、perspire、expire)と、命や魂としての息という比喩(spirit、inspire、conspire、aspire)です。そして、息がどちらへ向かうのかは、いつも接頭辞が教えてくれます。中へ、外へ、〜の方へ、共に、再び、通して、向こうへ、離れて。

ラテン語の spīrāre「呼吸する」から来ています。古くから息は生命や精神と結びつけられていたため、物理的な意味と比喩的な意味の両方の単語が生まれました。respire(再び息をする → 呼吸する)、inspire(息を吹き込む → 奮い立たせる)、aspire(〜に向かって息をする → 熱望する)、conspire(一緒に息をする → 共謀する)、expire(息を吐き出す → 死ぬ、期限が切れる)、spirit(生命の息 → 精神)などです。perspire は、皮膚を「通して息をする」、つまり汗をかくことです。
覚え方のコツ

spir の単語はどれも 呼吸 の話です。in-SPIRE と言いながら息が 入ってくる のを感じてください(アイデアを吹き込まれる)。ex-PIRE では息が 出ていきます(最後の息=終わり)。aspire は目標に 向かって 息をすること、conspire は息が 混ざる ほど顔を寄せ合うこと。接頭辞が息の向きを表しています。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

inspire文字どおりには「息を吹き込む」(in- + spirare)です。古代や聖書の世界では、神やミューズがアイデアや霊を人に直接吹き込むと考えられていました。これが本来の「神の霊感(divine inspiration)」です。その神聖なイメージは薄れ、今では日常的に使われます。先生が生徒に刺激を与える(inspire)、景色が絵を描くきっかけになる、といった具合です。それでも仕組みは同じで、何かが自分の中に吹き込まれ、満たされるのです。

文字どおりには「息を吹き込む」(in- + spirare)です。古代や聖書の世界では、神やミューズがアイデアや霊を人に直接吹き込むと考えられていました。これが本来の「神の霊感(divine inspiration)」です。その神聖なイメージは薄れ、今では日常的に使われます。先生が生徒に刺激を与える(inspire)、景色が絵を描くきっかけになる、といった具合です。それでも仕組みは同じで、何かが自分の中に吹き込まれ、満たされるのです。

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expireex-(外へ)+ spirare(息をする)=「息を吐き出す」。死ぬとは最後の息を吐くことなので、expire はまず「死ぬ」という意味でした(この用法は現在では改まった・文語的な言い方です)。「体の最後の息」から、終わりを迎えるあらゆるものに広がりました。契約も、パスポートも、クーポンも expire します。どれも同じ絵で、最後の息が吐き出されたのです。

ex-(外へ)+ spirare(息をする)=「息を吐き出す」。死ぬとは最後の息を吐くことなので、expire はまず「死ぬ」という意味でした(この用法は現在では改まった・文語的な言い方です)。「体の最後の息」から、終わりを迎えるあらゆるものに広がりました。契約も、パスポートも、クーポンも expire します。どれも同じ絵で、最後の息が吐き出されたのです。

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conspirecon-(共に)+ spirare(息をする)=「共に息をする」。息が混ざり合うほど身を寄せて、秘密の計画をささやき合う共謀者たちを想像してください。その親密でひそやかな密談のイメージが、この単語に刻み込まれています。犯罪とは関係のない、やわらかい使い方もあります。everything conspired to ruin the trip(何もかもが重なって旅行が台無しになった)のように、状況がまるで裏で示し合わせて自分に逆らっているように思える場合です。

con-(共に)+ spirare(息をする)=「共に息をする」。息が混ざり合うほど身を寄せて、秘密の計画をささやき合う共謀者たちを想像してください。その親密でひそやかな密談のイメージが、この単語に刻み込まれています。犯罪とは関係のない、やわらかい使い方もあります。everything conspired to ruin the trip(何もかもが重なって旅行が台無しになった)のように、状況がまるで裏で示し合わせて自分に逆らっているように思える場合です。

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aspirea-/ad-(〜の方へ)+ spirare(息をする)=何かに「向かって息をする」。上へ手を伸ばそうと、息を切らしている人を思い浮かべてください。aspire とは、心から望む目標に向かって息もつかずに努力することです。向かう先はほぼ必ず高いところで、偉大さ、リーダーの座、よりよい人生などを目指します。語法にも注意しましょう。aspire TO something の形で使います(aspire to be a doctor=医者を志す)。

a-/ad-(〜の方へ)+ spirare(息をする)=何かに「向かって息をする」。上へ手を伸ばそうと、息を切らしている人を思い浮かべてください。aspire とは、心から望む目標に向かって息もつかずに努力することです。向かう先はほぼ必ず高いところで、偉大さ、リーダーの座、よりよい人生などを目指します。語法にも注意しましょう。aspire TO something の形で使います(aspire to be a doctor=医者を志す)。

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spiritラテン語の spīritus「息」から来ています。生きている体には息があり、亡きがらにはないことから、「息」は「命の息」になり、さらに「魂」、「精神」へと意味が移りました。この一語が、語族全体を動かす比喩をまるごと担っています。内なる生命力(team spirit=チーム精神、in high spirits=上機嫌で)、超自然的な存在(幽霊)、さらには蒸留酒(spirits)まで。蒸留酒は、かつて液体からとらえた「息・エッセンス」だと考えられていたのです。

ラテン語の spīritus「息」から来ています。生きている体には息があり、亡きがらにはないことから、「息」は「命の息」になり、さらに「魂」、「精神」へと意味が移りました。この一語が、語族全体を動かす比喩をまるごと担っています。内なる生命力(team spirit=チーム精神、in high spirits=上機嫌で)、超自然的な存在(幽霊)、さらには蒸留酒(spirits)まで。蒸留酒は、かつて液体からとらえた「息・エッセンス」だと考えられていたのです。

spirit を見る

関連する語根

anim類義

どちらの語根も、命と息を結びつけています。spir はラテン語の spīrāre(息をする)、spīritus(息 → 魂・精神)から。anim はラテン語の anima(息 → 命・魂)から来ていて、animal、animate、unanimous を生みました。見分け方:spir は「呼吸」や「精神・士気」寄り(inspire、conspire、spirited)、anim は「生きている・動きのある」寄り(animal、animation)です。息を生きた魂のしるしと見る、発想の上での双子といえます。

関連する単語 · 34

単語リスト:

spirit

精神、魂;霊;気力、意気

spiritual

精神的な、霊的な;黒人霊歌

inspire

奮い立たせる;着想を与える

inspiration

ひらめき、着想;刺激となるもの

conspiracy

陰謀、共謀

aspiration

抱負、大望、強い願望

expire

期限が切れる、失効する;息を引き取る

respiratory

呼吸の、呼吸器の

aspire

切望する、志す

conspire

共謀する、陰謀を企てる

spiritually

精神的に

transpire

明らかになる、判明する;起こる;蒸散する

perspiration

汗;発汗

conspirator

共謀者、陰謀者

expiration

満期、終了;呼気

respiration

呼吸;呼吸作用

perspire

汗をかく、発汗する

uninspired

独創性のない、平凡な、退屈な

aspirant

志望者、大望を抱く人

dispirit

落胆させる、やる気をなくさせる

spiritless

元気のない、無気力な

respire

呼吸する

spiritedly

元気よく、威勢よく

dispiritedly

しょんぼりと、元気なく