test
ラテン語 Latin証言する;試す
この語根について
このグループの中心にあるのは、ラテン語の testis「証人」です。立ち上がって「私は見ました。これは本当です」と述べる人のことです。testis から動詞 testārī「証言する」が生まれ、このグループのほとんどの単語は、何らかの形で「誰かが証言している」場面を表しています。
いちばん素直な単語たちは、法廷のイメージをそのまま残しています。testify(testārī + -ify)は文字どおり「証言する」、つまり立ち上がって自分の知っていることを誓って述べることです。testimony は証人が口にした証言、証人席から出てくる言葉です。testament はもともと証人の前で行う宣言でした。遺言書を last will and testament と呼ぶのはそのためで、正式に立ち会いを経た最後の意思表示というわけです。同じ単語が聖書の二つの部分(Old Testament「旧約聖書」、New Testament「新約聖書」)の名前にもなっており、どちらも神と人間とのあいだで証人の前に結ばれた契約と考えられていました。testator はその遺言を作る人(遺言者)で、intestate(in-「〜ない」+ testate)のまま亡くなるとは、自分の意思を証言しない まま、つまり遺言を残さずに亡くなることです。
ここから接頭辞が働きはじめ、証人がどちらかの側に立つようになります。
- at-(ad- の変形で「〜へ」)+ testārī → attest:何かに「対して」証言する、それが本当だと裏づける。
- pro-(前へ、公に)+ testārī → protest:もとは何かを公の場で力強く宣言することでした。protest とは、みんなの前に立って証言することだったのです。そして人が立ち上がるのはたいてい異議を唱えるためだったので、意味がずれて、今の「声高に抗議する、反対してデモをする」になりました。
- con-(共に)+ testārī → contest:「証人を呼び集める」、つまり双方が証拠を出し合う裁判に争いを持ち込むことです。法的な異議申し立てがやがて勝つための争い全般になり、最後には友好的な contest(コンテスト、競技会)になりました。今でも「異議を唱える」という意味で使える点に注目しましょう。遺言に contest する、選挙結果に contest する、という言い方ができます。
- de-(下へ、〜に対して。ここでは強意・呪いの意味)+ testārī → detest:ラテン語の detestārī は、神々を証人として呼び出しながら何かを呪う、つまり誓いを立てて糾弾することでした。その激しい糾弾が冷めて、単なる強い嫌悪になりました。detest は「ひどく嫌う」で、detestable はその憎しみに値するもの、つまり「忌まわしい」です。
最後に、一つだけ毛色の違う単語があります。test は証人から来たのでは ありません。ラテン語の testum「土の壺」から来ています。具体的には、金細工師が金属を溶かして純度を調べるのに使った小さな器のことです。金を「試した」この器から、英語はあらゆる試しを表す単語を得ました。化学の test、運転免許の test、人格が試される test などです。語根は違いますが、「ものの本当の姿を確かめる」という発想は同じなので、このグループの中にいてもまったく違和感がないのです。
パターンとしては、test を「証言する/証明する」と覚えておきましょう。接頭辞が証人の傾く方向を示します。attest は裏づけ、protest は抗議し、contest は争い、detest は糾弾するのです。
証人席で「本当だと証言します」と誓う証人を思い浮かべましょう。それが testis の働きです。そして接頭辞が、その人がどちらに傾くかを決めます。at-test は裏づけ、pro-test は(公に)抗議し、con-test はそれをめぐって争い、de-test は糾弾するのです。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
protestpro-(前へ、公に)+ testārī(証言する)=みんなの前で何かをはっきりと力強く宣言すること。もとの意味は protest one's innocence(無実を訴える)という言い方に残っていて、自分の無実を公に誓うことです。人が公の場で立ち上がるのはたいてい *異議を唱える* ためだったので、この単語は現代の「反対する、デモをする」という意味へ移っていきました。アクセントの違いに注意しましょう。PRO-test(名詞、抗議・デモ)と pro-TEST(動詞、抗議する)です。
pro-(前へ、公に)+ testārī(証言する)=みんなの前で何かをはっきりと力強く宣言すること。もとの意味は protest one's innocence(無実を訴える)という言い方に残っていて、自分の無実を公に誓うことです。人が公の場で立ち上がるのはたいてい *異議を唱える* ためだったので、この単語は現代の「反対する、デモをする」という意味へ移っていきました。アクセントの違いに注意しましょう。PRO-test(名詞、抗議・デモ)と pro-TEST(動詞、抗議する)です。
protest を見るcontestcon-(共に)+ testārī(証言する)=証人を呼び集める、つまり双方が証拠を出し合う法廷に争いを持ち込むこと。法的な異議申し立てから、勝つための争い全般へと意味が広がり、さらに友好的な競技会へと変わりました。一つの単語に二つの意味があるのはこのためです。to contest an election(選挙結果に異議を唱える/選挙を争う)と、a singing contest(歌のコンテスト)です。ここでもアクセントが変わります。CON-test(名詞)と con-TEST(動詞)です。
con-(共に)+ testārī(証言する)=証人を呼び集める、つまり双方が証拠を出し合う法廷に争いを持ち込むこと。法的な異議申し立てから、勝つための争い全般へと意味が広がり、さらに友好的な競技会へと変わりました。一つの単語に二つの意味があるのはこのためです。to contest an election(選挙結果に異議を唱える/選挙を争う)と、a singing contest(歌のコンテスト)です。ここでもアクセントが変わります。CON-test(名詞)と con-TEST(動詞)です。
contest を見るdetestde-(下へ、呪いの力をこめて)+ testārī(証人として呼ぶ)=ラテン語の *detestārī*。神々を証人として呼び出しながら何かを糾弾する、つまり誓いを立てて呪うことです。その厳粛で激しい非難が、何世紀もかけて冷め、単なる強い嫌悪になりました。ですから detest は dislike よりずっと熱のこもった言葉で、呪いの名残をまとっているのです。
de-(下へ、呪いの力をこめて)+ testārī(証人として呼ぶ)=ラテン語の *detestārī*。神々を証人として呼び出しながら何かを糾弾する、つまり誓いを立てて呪うことです。その厳粛で激しい非難が、何世紀もかけて冷め、単なる強い嫌悪になりました。ですから detest は dislike よりずっと熱のこもった言葉で、呪いの名残をまとっているのです。
detest を見るtestこのグループのよそ者です。test は *testis*(証人)ではなく、ラテン語の *testum*「土の壺」から来ています。金細工師が金属を溶かして純度を確かめるのに使った小さな器のことです。金を「試した」この器が、品質を試すこと全般を表す単語になりました。a blood test(血液検査)、a driving test(運転免許試験)、a test of patience(忍耐を試されること)などです。由来は違いますが、「ものの本当の姿を確かめる」という共通の発想があるので、test のグループに自然になじんでいます。
このグループのよそ者です。test は *testis*(証人)ではなく、ラテン語の *testum*「土の壺」から来ています。金細工師が金属を溶かして純度を確かめるのに使った小さな器のことです。金を「試した」この器が、品質を試すこと全般を表す単語になりました。a blood test(血液検査)、a driving test(運転免許試験)、a test of patience(忍耐を試されること)などです。由来は違いますが、「ものの本当の姿を確かめる」という共通の発想があるので、test のグループに自然になじんでいます。
test を見る関連する語根
どちらも「真実」に関わりますが、角度が違います。test/testis は、人が証人となって真実を誓うことです(testify、attest)。ver(*verus* から)は、真実であるという性質そのものです(verify、verdict、veracity)。見分け方:証人席の証人なら test、ある発言が本当かどうかなら ver です。
どちらも「確認する」という意味になりえます。attest(test)は、証人として確認することで、あなたの言葉がそれを保証します。certify(cert、*certus*「確かな」から)は、公的な権限で確認することで、書類や印がそれを確かなものにします。友人はあなたの誠実さを attest できますが、あなたの学位を certify できるのは機関だけです。