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cad

ラテン語 Latin

落ちる;起こる、降りかかる

変化形:cadcascidcay
あなたの習熟度

この語根について

語根 cad は、ラテン語の cadere「落ちる」から来ています。まずは最も物理的な場面から始めましょう。何かが落ちる。木の葉が枝を離れ、体が崩れ落ち、拍子がストンと着地する。このたった一つのイメージから、ラテン語は二つの大きな意味の枝を伸ばしました。

一つ目の枝は、文字どおりの意味にとどまっています。cadence は、リズムがきちんと 落ち着く 具合のこと。声の抑揚や、楽曲の最後に音が落ち着くところ(終止形)を指します。cadaver は 倒れて 二度と起き上がらない者、つまり死体です。deciduous(de-「離れて」+ cadere)は、毎年秋に葉が 落ちる 木を表します(落葉性の)。そして decadence(de-「下へ」+ cadere)は、高い水準からの 転落、文化が自己満足へと坂を転げ落ちていくこと(退廃)です。

二つ目の枝で、面白いことが起こります。ラテン語では、出来事が誰かの身に「落ちてくる」「降りかかる」とき、それは単に 起こる ということでした。英語でも今なお、物事が私たちに befall(降りかかる)と言い、サイコロがある目に fall(落ちる、出る)と言います。こうして cadere は、「起こること」や「偶然」を表す語根になりました。

- ad-(〜へ)+ cadere → accident:予定もなく こちらへ落ちてくる もの=事故、偶然の出来事
- in-(中へ、上へ)+ cadere → incident:落ちて入り込む もの=出来事、事件
- co-(共に)+ in + cadere → coincide:二つのものが同時に 同じ一点に落ちる=一致する、同時に起こる
- ob-(前に)+ cadere → occasion:状況があなたの 前に落ちてくる=場合、機会

英語は、フランス語で角が取れた形も残しています。chance は古フランス語の cheance を経て cadere から来たもので、文字どおりには「落ち方」、物事がどう落ち着くかということです。サイコロを振って、どう 落ちる かを見る。それが chance(偶然、チャンス)です。

つづりの変化には規則性があります。現在語幹は cad-(cadence、cadaver)、接頭辞が付くとしばしば cid-(accident、incident、coincide。i になっている点に注意)、完了分詞の語幹は cas-(case、occasion、casual)です。どれも同じ「落ちる」にさかのぼります。

最初に注意しておきたい落とし穴が一つあります。accident の -cid-(cadere、落ちる)は、suicide や decide の -cid- とまったく同じに見えますが、後者は別のラテン語の動詞 caedere「切る、殺す」から来ています。「落ちる」と「切る」、英語でのつづりは同じでも、由来は無関係です(関連語根を参照)。

ラテン語の cadere「落ちる」から来ています。文字どおりの「落ちる」から、cadence(抑揚、リズムの下がり)、cadaver(死体=倒れた者)、deciduous(落葉性の)が生まれました。「落ちてくる、降りかかる」という比喩からは、偶然や出来事を表す単語群ができています。accident(事故=こちらに落ちてくるもの)、incident(出来事)、occasion(機会=状況が重なって落ちてくる時)、coincide(同時に起こる=二つが同じ点に落ちる)、そして chance(偶然)もこの仲間です。
覚え方のコツ

秋に木から 落ちる 葉を思い浮かべてください。それが cad / cadere です。文字どおりの「落ちる」からは cadence(落ち着く拍子)や cadaver(倒れた体)が生まれました。そして出来事が予定外にあなたの一日へ「落ちてくる」と、それは accident や incident になります。cad の単語はどれも、何かが落ちること、または起こることを表しています。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

accidentad-(〜へ)+ cadere(落ちる)=「こちらへ落ちてくるもの」。ラテン語では、人の身に「降りかかった」出来事とは、予定外に起こったことでした。そこで accident はまず偶然の出来事全般を指し、やがて不運なもの(a car accident=自動車事故)に意味が狭まりました。中立的な古い意味は by accident(偶然に)という表現や、哲学・文法の用語(本質的でない性質=偶有性)に残っています。

ad-(〜へ)+ cadere(落ちる)=「こちらへ落ちてくるもの」。ラテン語では、人の身に「降りかかった」出来事とは、予定外に起こったことでした。そこで accident はまず偶然の出来事全般を指し、やがて不運なもの(a car accident=自動車事故)に意味が狭まりました。中立的な古い意味は by accident(偶然に)という表現や、哲学・文法の用語(本質的でない性質=偶有性)に残っています。

accident を見る
occasionob-(前に、〜へ向かって)+ cadere(落ちる)を cas- の語幹で表したもので、「こちらへ落ちてくること、状況が重なり合うこと」。出来事がちょうどいい時にあなたの前へ落ちてくると、それが occasion、つまり特定の時、ふさわしい機会、好機です。同じイメージから、動詞の to occasion(引き起こす、もたらす)や、形容詞の occasional(時機がうまく重なったときだけ起こる、つまり時々の)も生まれました。

ob-(前に、〜へ向かって)+ cadere(落ちる)を cas- の語幹で表したもので、「こちらへ落ちてくること、状況が重なり合うこと」。出来事がちょうどいい時にあなたの前へ落ちてくると、それが occasion、つまり特定の時、ふさわしい機会、好機です。同じイメージから、動詞の to occasion(引き起こす、もたらす)や、形容詞の occasional(時機がうまく重なったときだけ起こる、つまり時々の)も生まれました。

occasion を見る
coincideco-(共に)+ in-(上へ)+ cadere(落ちる)=「共に同じ一点に落ちる」。二つの出来事が同じ瞬間に落ちてくれば coincide(同時に起こる)、二つの図形がぴったり重なれば coincide(一致する)です。名詞の coincidence は両方の意味を保っています。時間上の意味のある重なりと、驚くような、一見幸運な重なり、つまり just a coincidence(ただの偶然)と呼ぶものです。

co-(共に)+ in-(上へ)+ cadere(落ちる)=「共に同じ一点に落ちる」。二つの出来事が同じ瞬間に落ちてくれば coincide(同時に起こる)、二つの図形がぴったり重なれば coincide(一致する)です。名詞の coincidence は両方の意味を保っています。時間上の意味のある重なりと、驚くような、一見幸運な重なり、つまり just a coincidence(ただの偶然)と呼ぶものです。

coincide を見る
chance最も姿を変えている仲間です。ラテン語の cadere は古フランス語の cheance(落ち方、物事の落ち着き方)を経て、英語の chance になりました。文字どおりにはサイコロがどう落ちるか、ということです。だから chance は「機会」(a good chance)と「偶然」(by chance、leave it to chance=運に任せる)の両方を表します。どちらも、自分の力の及ばないところで出来事がどう落ち着くか、という話なのです。

最も姿を変えている仲間です。ラテン語の cadere は古フランス語の cheance(落ち方、物事の落ち着き方)を経て、英語の chance になりました。文字どおりにはサイコロがどう落ちるか、ということです。だから chance は「機会」(a good chance)と「偶然」(by chance、leave it to chance=運に任せる)の両方を表します。どちらも、自分の力の及ばないところで出来事がどう落ち着くか、という話なのです。

chance を見る
cadaverラテン語の cadaver「倒れた体」からそのまま来た語で、cadere がもとになっています。倒れて二度と起き上がらない者のことです。英語では、特に医学の解剖に使われる遺体を指す、専門的で改まった言葉として残っています。この語の冷ややかな正確さは、語根のイメージ、つまりただ崩れ落ちた体、というところから来ています。

ラテン語の cadaver「倒れた体」からそのまま来た語で、cadere がもとになっています。倒れて二度と起き上がらない者のことです。英語では、特に医学の解剖に使われる遺体を指す、専門的で改まった言葉として残っています。この語の冷ややかな正確さは、語根のイメージ、つまりただ崩れ落ちた体、というところから来ています。

cadaver を見る

関連する語根

cid紛らわしい

英語ではどちらも -cid- として現れますが、ラテン語では別々の動詞です。ここでの cad / cid は cadere「落ちる」(accident、incident、coincide)。もう一つの -cid- は caedere「切る、殺す」(suicide、homicide、decide、concise)です。見分け方のコツ:何かが起こる、降りかかる話なら cadere / cad、切る、殺す話なら caedere です。

cas同源

別の語根ではありません。cas- は同じ動詞 cadere の完了分詞の語幹です。case、occasion、casual、casualty に現れます。「落ちる、起こる」の意味で cas- を見かけたら、それは cad がもう一つのつづりで現れているだけです。

関連する単語 · 18

単語リスト:

case

場合、事例;事件、訴訟;箱、ケース

chance

機会;可能性;偶然

accident

事故;偶然

occasion

場合、時;行事;機会;引き起こす

occasionally

時々、たまに

occasional

時折の、たまの

cheat

だます、不正をする;詐欺師

coincidence

偶然の一致;同時発生

coincide

同時に起こる;一致する

accidentally

偶然に、うっかり

accidental

偶然の、思いがけない;(音楽の)臨時記号

incidentally

ところで;付随的に

cadence

リズム、抑揚;韻律

decadent

退廃的な、堕落した;退廃的な人

cadaver

(解剖用の)死体

decadence

退廃、堕落

deciduous

落葉性の;一時的な

coincident

同時に起こる;一致した