ced
ラテン語 Latin行く、譲る、進む
この語根について
語根 ced は、ラテン語の動詞 cedere から来ています。意味は「行く、歩く、道を譲る」です。狭い通りで、ローマ人が一歩下がって相手を先に通してあげる場面を想像してみてください。この一つの場面に、意味の二つの面がそろっています。体を動かすこと(行く)と、譲ること(脇へよける)です。ced の単語のほとんどは、ある方向への「行く」の一種であり、どの方向かを教えてくれるのが接頭辞です。
接頭辞をつけると、ファミリーが広がっていきます。
- pro-(前へ)+ cedere = proceed:前へ行く、進み続ける
- re-(後ろへ)+ cedere = recede:後ろへ行く、退く
- ex-(越えて)+ cedere = exceed:限度を越えて行く、超える
- pre-(前に)+ cedere = precede:時間や順序で先に行く、先行する
- suc-(下から/後に。sub- の変化形)+ cedere = succeed:下から上がってくる、すぐ後に続く。ここから「職を継ぐ」(successor「後継者」)と「うまくいく」(success「成功」)の両方の意味が生まれました
- con-(共に)+ cedere = concede:相手に合わせる、道を譲る、(論点を)認める
- se-(離れて)+ cedere = secede:離れて行く、連合から脱退する
- inter-(間に)+ cedere = intercede:二者の間に入る、仲裁する
- ac-(〜の方へ。ad- の変化形)+ cedere = accede / access:〜の方へ行く、近づく、入る
- ante-(前に)+ cedere = antecedent:先に行ったもの、先行するもの
とても意外な仲間が一つあります。necessary です。この語には ne-(「〜でない」)+ cedere が隠れていて、文字どおりには「そこから退くことができないもの」、つまり譲ることのできないものを意味します。後に引けないもの、それが定義上「必要な」ものなのです。
この語根でいちばんの落とし穴はつづりです。ラテン語から、同じ語根の三つの表記が英語に入ってきたからです。
1. -ceed:日常語ではたった三つの動詞だけに使われます。proceed, exceed, succeed です。
2. -cede:動詞の標準的な形です。precede, recede, concede, secede, intercede, accede, antecede。
3. cess:過去分詞の語幹(cessus)で、名詞や形容詞に現れます。process, success, access, recession, procession, concession, necessary, incessant, excessive。
つまり「行く」を意味する同じ語根が、単語によって三通りに書き分けられているのです。それでも根っこにある考えは変わりません。誰か、あるいは何かが、接頭辞の示す方向へ行く、または脇へよける、ということです。
cedere は「行く/脇へよける」と覚えましょう。接頭辞が方向を示します。PROceed は前へ行く、REcede は後ろへ行く、EXceed は越えて行く、preCEDE は先に行く、sucCEED は後に続く。つづりの落とし穴:-CEED になるのは proceed / exceed / succeed の三つだけで、それ以外は -CEDE(動詞)か CESS(名詞:success, access, recession)です。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
succeedsuc-(sub-。「下から上へ/すぐ後に」)+ cedere(行く)で、「すぐ後に上がってくる」という意味です。この一つの語から、日常的な意味が二つに分かれました。職や王位で誰かのすぐ後に来るなら、その人を SUCCEED(継ぐ)することになり、あなたは successor(後継者)です。努力が思いどおりの形で「実を結ぶ」なら、それも SUCCEED(成功する)であり、success(成功)です。英語は両方の枝を生かし続けたので、この小さな動詞一つで「後を継ぐ」と「目標を達成する」のどちらも表せるのです。
suc-(sub-。「下から上へ/すぐ後に」)+ cedere(行く)で、「すぐ後に上がってくる」という意味です。この一つの語から、日常的な意味が二つに分かれました。職や王位で誰かのすぐ後に来るなら、その人を SUCCEED(継ぐ)することになり、あなたは successor(後継者)です。努力が思いどおりの形で「実を結ぶ」なら、それも SUCCEED(成功する)であり、success(成功)です。英語は両方の枝を生かし続けたので、この小さな動詞一つで「後を継ぐ」と「目標を達成する」のどちらも表せるのです。
succeed を見るproceedpro-(前へ)+ ceed(行く)で、「前へ行く、進み続ける」という意味です。典型的なつづりの落とし穴があります。proceed は三つしかない -CEED 動詞の一つですが、名詞は procedure(手順)で、ほかの仲間は procession(行列)や process(過程)と、-CED- や -CESS- で書かれます。つまり同じ考えが、ファミリーの中で三通りにつづられているのです(proceed → procedure → process)。動詞の e が二つあることに惑わされて、procede と書かないようにしましょう。
pro-(前へ)+ ceed(行く)で、「前へ行く、進み続ける」という意味です。典型的なつづりの落とし穴があります。proceed は三つしかない -CEED 動詞の一つですが、名詞は procedure(手順)で、ほかの仲間は procession(行列)や process(過程)と、-CED- や -CESS- で書かれます。つまり同じ考えが、ファミリーの中で三通りにつづられているのです(proceed → procedure → process)。動詞の e が二つあることに惑わされて、procede と書かないようにしましょう。
proceed を見るprecedepre-(前に)+ cede(行く)で、時間や順序で「先に行く」という意味です。先に行ったもの、つまり現在の判断の手本となる過去の事例が precedent(先例、前例)で、それまで一度もなかったことは unprecedented(前例のない)です。proceed とのつづりの違いに注意しましょう。PREcede(e は一つ)は「先に来る」、PROceed(e が二つ)は「前へ進む」です。見た目はそっくりですが、方向もつづりも違います。
pre-(前に)+ cede(行く)で、時間や順序で「先に行く」という意味です。先に行ったもの、つまり現在の判断の手本となる過去の事例が precedent(先例、前例)で、それまで一度もなかったことは unprecedented(前例のない)です。proceed とのつづりの違いに注意しましょう。PREcede(e は一つ)は「先に来る」、PROceed(e が二つ)は「前へ進む」です。見た目はそっくりですが、方向もつづりも違います。
precede を見るnecessaryファミリーの中でいちばん意外な仲間です。ne-(「〜でない」)+ cedere(行く/譲る)が隠れていて、「そこから退くことができないもの」という意味になります。退くことも、手放すこともできないもの、それが定義上 necessary(必要な)なのです。同じ隠れた語根は necessity(必要性)、necessitate(必要とする)、unnecessary(不必要な)にもあります。埋もれている ced に気づけば、この語の意味がすっと腑に落ちます。
ファミリーの中でいちばん意外な仲間です。ne-(「〜でない」)+ cedere(行く/譲る)が隠れていて、「そこから退くことができないもの」という意味になります。退くことも、手放すこともできないもの、それが定義上 necessary(必要な)なのです。同じ隠れた語根は necessity(必要性)、necessitate(必要とする)、unnecessary(不必要な)にもあります。埋もれている ced に気づけば、この語の意味がすっと腑に落ちます。
necessary を見るaccessac-(ad-。「〜の方へ」)+ cess(cedere の cessus 語幹、「行った」)で、「〜の方へ行くこと」、つまり入り口、近づいたり入ったりする手段を意味します。物理的な「入り口」から、現代の意味が生まれました。建物に入る、ファイルにアクセスする、アカウントにアクセスする、などです。つづりが -cede ではなく CESS であることに注意しましょう。access は process や success と同じく、過去分詞の語幹からできています。
ac-(ad-。「〜の方へ」)+ cess(cedere の cessus 語幹、「行った」)で、「〜の方へ行くこと」、つまり入り口、近づいたり入ったりする手段を意味します。物理的な「入り口」から、現代の意味が生まれました。建物に入る、ファイルにアクセスする、アカウントにアクセスする、などです。つづりが -cede ではなく CESS であることに注意しましょう。access は process や success と同じく、過去分詞の語幹からできています。
access を見る関連する語根
関連する単語 · 90
process
過程、工程;処理する
success
成功
necessary
必要な;避けられない
successful
成功した、うまくいった
access
接近、利用する権利;入手;アクセスする
procedure
手順、手続き
necessarily
必ず、必然的に
succeed
成功する;継ぐ、後を継ぐ
proceed
進む;続ける;取りかかる
successfully
首尾よく、うまく
exceed
超える、上回る
recession
景気後退、不況;後退
necessity
必要性;必需品
concede
(しぶしぶ)認める;譲る
accessible
近づきやすい、利用しやすい;わかりやすい
unprecedented
前例のない、空前の
cease
やめる、終わる
excessive
過度の、過剰な
processor
処理装置、プロセッサー;加工業者
concession
譲歩;特権、営業権;容認
predecessor
前任者;前身、先行機種
unnecessary
不必要な、余計な
successor
後継者、後任
precede
先行する、〜より先に起こる;上位にある