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flu

ラテン語 Latin

流れる、注ぐ

変化形:flufluxfus
あなたの習熟度

この語根について

語根 flu は、ラテン語の fluere「流れる」から来ています。川を思い浮かべてください。水が一定のペースで、なめらかに、止まることなく動いていきます。この「流れる水」というたった1つのイメージから、非常に大きな単語のグループが生まれました。

まずは素直な物理的な意味から。fluid とは流れるもの、つまり液体や気体のことです。なめらかに、力みなく動くものは fluent です。fluent な話し手は、川が石の上をよどみなく流れるように、つっかえることなく言葉を次々と繰り出します。過去分詞の語幹 flux- からは flux が生まれ、絶えず流れるように変化している状態を表します(the situation is in flux=状況は流動的だ)。

次に接頭辞を付けて、流れの向きがそれぞれの単語の意味をどう決めるかを見てみましょう。

- in-(中へ)+ flu → influence:文字どおり「流れ込むこと」。中世の人々は、目に見えない液体が星から流れ込んで人間の運命を左右すると信じていました。その天上からの「流れ込み」が、物事に作用する力、つまり「影響」を表す言葉になったのです。同じ信仰から病名も生まれました。星の influence のせいだとされた influenza(インフルエンザ)で、英語ではこれが縮まって flu になりました。
- in- + flux → influx:人や物が一度にどっと流れ込むこと
- con-(共に)+ flu → confluence:2つの川が合流する地点。そこから、力や考えが出会う場所も指します
- af-(〜の方へ)+ flu → affluent:こちらへ流れてくる。たっぷりと流れ込んでくるものといえば富です。そこで affluent は「裕福な」という意味になり、affluence は「豊かさ、繁栄」を表します
- ef- / e-(外へ)+ flu → effluent:流れ出るもの、特に川に排出される廃液
- super-(上に、越えて)+ flu → superfluous:器に収まりきらずにふちからあふれ出る → 過剰な、余計な
- melli-(蜂蜜)+ flu → mellifluous:蜂蜜のように流れる。甘くなめらかな声や音に使います

もう1つの枝は、近い関係にあるラテン語 fundere「注ぐ」(過去分詞 fusus)から来ています。厳密には fundere は fluere と同じ動詞ではなく、隣り合ってはいても別のラテン語の動詞です。ただ、意味がすぐ隣にある(流れる/注ぐ)ので、英語では fus- も同じグループとして扱われています。flu- の単語が「ひとりでに流れる」ことを表すのに対して、fus- の単語は「注ぐ」「溶かす」ことを表します。

- 語幹そのままの形が fuse です。2つのものを溶かして1つにすること(電気のヒューズも、溶けるように作られた金属の細い板です)
- in- + fus → infuse:中へ注ぐ。水に風味を注ぎ込む(お茶を浸出させる)ことにも、チームに活力を注ぎ込むことにも使います
- dif-(離れて)+ fus → diffuse:ばらばらに注ぐ → あらゆる方向へ広がる、拡散する
- trans-(向こうへ)+ fus → transfuse / transfusion:ある容器から別の容器へ注ぎ移す。医療では、献血者の血液を患者に注ぎ込むこと、つまり輸血を指します
- pro-(前へ)+ fus → profuse / profusion:際限なく注ぎ出された → あり余るほどの、惜しみない
- suf-(下から上へ)+ fus → suffuse:下からしみ通るように注ぐ → 色や光が表面にじわじわと広がる

このグループは、1つの習慣を身につけるだけで読み解けるようになります。接頭辞は方向として読み、flu / fus は「流れる」「注ぐ」として読むことです。in は流れ込む、con は合流する、af はこちらへ流れてくる、super はあふれ出る、trans は注ぎ移す、pro は注ぎ出す、というわけです。

ラテン語の fluere「流れる」とその過去分詞 fluxum から来ており、flu- / flux- の形で現れます。姉妹にあたる fundere「注ぐ」とその過去分詞 fusus が fus- の流れを担っています。両者が合わさって、fluent(流暢な)、fluid(流体)、influence(流れ込む → 影響)、confluence(合流)、affluent(あふれるほど流れ込む → 裕福な)、fuse(溶かし合わせる)、infuse(注ぎ込む)、diffuse(まき散らす)、transfusion(輸血)といった大きな単語グループを作っています。
覚え方のコツ

川を思い浮かべてください(flu = 流れる)。接頭辞が流れの向きを教えてくれます。influence は流れ込む、confluence は合流する、affluent はこちらへ流れてくる(富)、superfluous はふちからあふれ出る(過剰)。fus- の枝も同じ発想で、こちらは手で「注ぐ」イメージです。infuse は注ぎ込む、transfuse は注ぎ移す、diffuse はばらばらに注ぎ広げます。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

influenceこのグループでいちばん意外な仲間です。in-(中へ)+ flu(流れる)で、文字どおり「流れ込むこと」を意味します。中世の占星術師たちは、目に見えない液体が星から流れ込み、人の一生を形づくると信じていました。やがて星はこの話から消えましたが、「目に見えない力が自分の中に流れ込んできて、自分を変える」という比喩は残りました。それこそが、今日の influence の意味です。

このグループでいちばん意外な仲間です。in-(中へ)+ flu(流れる)で、文字どおり「流れ込むこと」を意味します。中世の占星術師たちは、目に見えない液体が星から流れ込み、人の一生を形づくると信じていました。やがて星はこの話から消えましたが、「目に見えない力が自分の中に流れ込んできて、自分を変える」という比喩は残りました。それこそが、今日の influence の意味です。

influence を見る
affluentaf-(〜の方へ)+ flu(流れる)で「こちらへ流れてくる」です。もともとは、ある地点に向かって流れ込む水、つまり支流を表していました。けれども、たっぷりと途切れることなく自分の方へ流れてきてほしいものといえば、やはりお金です。水のイメージは静かに富のイメージへと変わりました。affluent な人とは、財産が流れ込んでくる人なのです。

af-(〜の方へ)+ flu(流れる)で「こちらへ流れてくる」です。もともとは、ある地点に向かって流れ込む水、つまり支流を表していました。けれども、たっぷりと途切れることなく自分の方へ流れてきてほしいものといえば、やはりお金です。水のイメージは静かに富のイメージへと変わりました。affluent な人とは、財産が流れ込んでくる人なのです。

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superfluoussuper-(上に、越えて)+ flu(流れる)+ -ous で「ふちを越えてあふれ出る」です。ふちいっぱいを越えて注がれたグラスを思い浮かべてください。こぼれた分は、もともと必要のなかったものです。このあふれ出しこそが「不必要な、十分すぎる」という意味の背後にあるイメージです。superfluous な細部を削るとき、あなたはあふれた分を捨てているのです。

super-(上に、越えて)+ flu(流れる)+ -ous で「ふちを越えてあふれ出る」です。ふちいっぱいを越えて注がれたグラスを思い浮かべてください。こぼれた分は、もともと必要のなかったものです。このあふれ出しこそが「不必要な、十分すぎる」という意味の背後にあるイメージです。superfluous な細部を削るとき、あなたはあふれた分を捨てているのです。

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diffusefus-(注ぐ)の枝の単語で、dif-(離れて)+ fus(注ぐ)で「ばらばらに注ぐ」です。水差しを傾けると、液体がいっせいにあらゆる方向へ広がっていきます。これが diffusion(拡散)です。物理的に広がること(diffuser は香りや光を拡散させる器具です)にも、形容詞として「広がっている、集中していない」という意味(a diffuse, rambling argument=焦点の定まらない、とりとめのない議論)にも使います。

fus-(注ぐ)の枝の単語で、dif-(離れて)+ fus(注ぐ)で「ばらばらに注ぐ」です。水差しを傾けると、液体がいっせいにあらゆる方向へ広がっていきます。これが diffusion(拡散)です。物理的に広がること(diffuser は香りや光を拡散させる器具です)にも、形容詞として「広がっている、集中していない」という意味(a diffuse, rambling argument=焦点の定まらない、とりとめのない議論)にも使います。

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fusefus- の語幹そのままの形です(fundere「注ぐ、溶かす」から)。2つの金属を熱して溶かし、流れ合わせると1つになります。fuse とは、溶かして融合させることです。電気の fuse(ヒューズ)は、同じ発想が名詞として形になったもので、電流が強くなりすぎたときに溶けて回路を切るよう作られた細い金属片です。

fus- の語幹そのままの形です(fundere「注ぐ、溶かす」から)。2つの金属を熱して溶かし、流れ合わせると1つになります。fuse とは、溶かして融合させることです。電気の fuse(ヒューズ)は、同じ発想が名詞として形になったもので、電流が強くなりすぎたときに溶けて回路を切るよう作られた細い金属片です。

fuse を見る

関連する語根

fund同源

flu の fus- の枝(fuse、infuse、diffuse)は、ラテン語 fundere「注ぐ」から来ています。これは found(foundry=鋳造所、溶けた金属を型に注ぐところ、の found)や refund(注ぎ戻す → 払い戻す)の元になったのと同じ動詞です。fluere と fundere は別の、しかし隣り合ったラテン語の動詞ですが(流れる/注ぐ)、意味がとても近いので、この辞典では fus- を flu の中にまとめています。

flect紛らわしい

どちらも fl- で始まることがあり、水っぽい印象を受けますが、flu は「流れる」(fluent、influence)、flect / flex は「曲げる」(reflect、flexible)です。液体のようになめらかに動くことなら flu、曲がる・向きを変えることなら flect です。

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