form
ラテン語 Latin形、姿
この語根について
語根 form は、ラテン語の forma「形、姿、外見」と、それと対になる動詞 formare「形づくる、型に入れて作る」から来ています。古代ローマの人々にとって、forma は単なる輪郭ではなく、そのものをそのものたらしめている本質的な構造も指していました。彫刻の forma、議論の forma、人の生き方の forma というように使われたのです。
この語根は古フランス語を経て中英語に入り、英語でも特に生産力の高い単語のグループへと一気に広がりました。意味づけの大部分を担っているのは接頭辞で、「どんな形づくりが起きているか」を決めています。
- in-(中へ)+ form → inform:誰かの頭の中に「形を入れる」、つまりその人の理解に形を与えること。もともとは「形を与える」という意味でしたが、のちに「知らせる」に特化しました。誰かに inform するとき、あなたはその人の知識に形を与えているのです。
- trans-(越えて、向こうへ)+ form → transform:ある形から別の形へ変わること。完全な変身を表す動詞です。
- re-(再び、元へ)+ form → reform:もう一度形づくること。物理的に作り直すことも指しますが、多くは制度やふるまいを作り直すこと(改革、改心)に使います。
- per-(通して、徹底的に)+ form → perform:文字どおり「最後まで形づくる」「形を完成させる」。perform とは、何かを完全な形にまで持っていくことです。
- con-(共に)+ form → conform:ほかの人たちと同じ形をとること → 合わせる、従う
- de-(離れて、下へ)+ form → deform:形を奪うこと → ゆがめる、変形させる
- uni-(1つの)+ form → uniform:1つの形の。形容詞(uniform style=画一的なスタイル)にも、名詞(おそろいの服=制服、ユニフォーム)にもなります。
身近なところに、意外な仲間が2つ隠れています。
platform はフランス語の plate-forme「平らな形」から来ています。platform はもともと平らな面全般を指し、それから人が上に立つ一段高い台、次に政治的な綱領(候補者の「立場」)、そしてソフトウェアの動作環境を指すようになりました。どの意味にも「平らな形」が残っています。
formula は forma の指小形で、「小さな形」、小さな型のことです。そこから、言葉の決まった型(化学式、数式)、さらにはうまくいく決まったやり方全般(a winning formula=必勝法)を表すようになりました。
このパターンが見えれば、語根のほうから自然に意味を教えてくれます。接頭辞は形づくりの方向や性質で、form はいつも「形」、それも物理的な形、社会的な形、概念的な形のことです。
粘土を前にした彫刻家を想像してください。かたまりには、まだ form(形)がありません。そこに接頭辞を加えて形づくりの方向を決めます。in-form(頭の中に形を与える)、trans-form(ある形を別の形に変える)、re-form(もう一度形づくる)、per-form(最後まで形づくって完成させる)、de-form(形をゆがめる)、uni-form(全員に同じ1つの形)。接頭辞が形づくりの方向で、form はいつも形そのものです。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
informラテン語の in-(中へ)+ formare(形づくる)で「(誰かの頭の中に)形を入れる」です。もともと inform は文字どおり「形を与える」という意味で、ある考えが詩を inform する(詩に構造を与える)というように使われました。そこから「相手の理解を形づくる知識を伝える」、つまり「知らせる」へと意味が移りました。形容詞の informative(情報に富む、ためになる)と、法律の世界の informer(当局に情報を提供する人、密告者)には、このイメージのそれぞれ別の筋が残っています。
ラテン語の in-(中へ)+ formare(形づくる)で「(誰かの頭の中に)形を入れる」です。もともと inform は文字どおり「形を与える」という意味で、ある考えが詩を inform する(詩に構造を与える)というように使われました。そこから「相手の理解を形づくる知識を伝える」、つまり「知らせる」へと意味が移りました。形容詞の informative(情報に富む、ためになる)と、法律の世界の informer(当局に情報を提供する人、密告者)には、このイメージのそれぞれ別の筋が残っています。
inform を見るtransformラテン語の trans-(越えて、向こうへ)+ formare(形づくる)で「(境界を)越えて形を変える」です。接頭辞と form の組み合わせの中でも、いちばん分かりやすい単語です。transformation とは、ある形から別の形へ移ることです。生物(イモムシからチョウへ)、産業(原材料から製品へ)、個人の変化(習慣をがらりと変える)まで、あらゆるものに使えます。どの使い方にも「形がすっかり変わる」というイメージが保たれています。
ラテン語の trans-(越えて、向こうへ)+ formare(形づくる)で「(境界を)越えて形を変える」です。接頭辞と form の組み合わせの中でも、いちばん分かりやすい単語です。transformation とは、ある形から別の形へ移ることです。生物(イモムシからチョウへ)、産業(原材料から製品へ)、個人の変化(習慣をがらりと変える)まで、あらゆるものに使えます。どの使い方にも「形がすっかり変わる」というイメージが保たれています。
transform を見るperform古フランス語の parfornir「完成させる」(per-「通して」+ fornir「供給する」。form とは関係があるように見えて、実は別の語です)が元です。英語を話す人々がこれを per- + form、つまり「最後まで形づくる」「完全な形にする」と解釈し直しました。perform on stage(舞台で演じる=台本を完全な形で体現する)でも、perform a task(任務を遂行する=最後までやり遂げる)でも、perform well(よい成果を出す=力を出し切る)でも、根底にあるのは何かを完全な形にまで持っていくというイメージです。
古フランス語の parfornir「完成させる」(per-「通して」+ fornir「供給する」。form とは関係があるように見えて、実は別の語です)が元です。英語を話す人々がこれを per- + form、つまり「最後まで形づくる」「完全な形にする」と解釈し直しました。perform on stage(舞台で演じる=台本を完全な形で体現する)でも、perform a task(任務を遂行する=最後までやり遂げる)でも、perform well(よい成果を出す=力を出し切る)でも、根底にあるのは何かを完全な形にまで持っていくというイメージです。
perform を見るplatformフランス語の plate-forme「平らな形」から来ています。platform は文字どおり平らな形のことで、一段高い台から、候補者がとる政治的な「立場」、さらにはその上に何かを構築するソフトウェアの「環境」へと広がりました。どの意味も、何かを支える平らな土台です。話し手は台(platform)の上に立ち、候補者は綱領(platform)を掲げ、アプリはプラットフォーム(platform)の上で動きます。フランス語ではあまりに見たままの複合語なので、英語話者はかえってその成り立ちに気づかなくなりました。
フランス語の plate-forme「平らな形」から来ています。platform は文字どおり平らな形のことで、一段高い台から、候補者がとる政治的な「立場」、さらにはその上に何かを構築するソフトウェアの「環境」へと広がりました。どの意味も、何かを支える平らな土台です。話し手は台(platform)の上に立ち、候補者は綱領(platform)を掲げ、アプリはプラットフォーム(platform)の上で動きます。フランス語ではあまりに見たままの複合語なので、英語話者はかえってその成り立ちに気づかなくなりました。
platform を見るuniformラテン語の unus(1つの)+ forma(形)で「1つの形の」です。形容詞としては、一貫して同じ形をしていること(uniform temperature=一定の温度、uniform regulations=統一された規則)。名詞としては、集団のメンバー全員が身につける1つの形の服、つまり制服です(military uniform=軍服、school uniform=学校の制服)。名詞の意味は形容詞の意味がそのまま特化したもので、全員が同じ1つの形を身につけると、その形が「a uniform」になるのです。
ラテン語の unus(1つの)+ forma(形)で「1つの形の」です。形容詞としては、一貫して同じ形をしていること(uniform temperature=一定の温度、uniform regulations=統一された規則)。名詞としては、集団のメンバー全員が身につける1つの形の服、つまり制服です(military uniform=軍服、school uniform=学校の制服)。名詞の意味は形容詞の意味がそのまま特化したもので、全員が同じ1つの形を身につけると、その形が「a uniform」になるのです。
uniform を見る関連する語根
ギリシャ語の *morphē*(形、姿)は、ラテン語 *forma* に直接対応するギリシャ語です。morph は morphology(形態学)、metamorphosis(変態、変身)、amorphous(形のない)などに現れます。見分け方:専門的・科学的な文脈では morph が好まれることが多く(morphology、polymorphism)、日常的・政治的な文脈では form が好まれます(formation、conform)。
ラテン語の *fingere*(形づくる、こねて作る)からは figura(形、姿)が生まれ、「形、像」に関わる多くの単語ができました。figure(姿、図形)、figurine(小さな像)、fiction(形づくられた物語 → 作り話、小説)、feign(偽りの外見を形づくる → ふりをする)、effigy(形づくった似姿 → 肖像、人形)などです。form は抽象的な「形」、fig は具体的に形づくられた「像」です。
ラテン語の *modus*(尺度、やり方、方法)は、何かがどう形づくられ、どう行われるかを表す点で form と重なります。modify(やり方・形を変える → 修正する)、mode(ある特定の形 → 様式、方式)、model(まねるための小さな形 → 模型、手本)などです。mod は「やり方・方法」に近く、form は「外に見える形」に近い語根です。
関連する単語 · 39
information
情報、知識
form
形;形式;用紙;形成する
performance
公演、演技;性能、成績;遂行
perform
行う、遂行する;演じる、演奏する
reform
改革、改善;改革する、改める
inform
知らせる、通知する
transform
一変させる、変える;変換
formal
正式の、公式の;改まった;正装の催し
platform
壇;(駅の)ホーム;政治綱領;基盤
uniform
制服;均一な、一様な
formation
形成;隊形、編成
transformation
変化、変容;改革
formula
公式;方式、方法
format
形式、書式;フォーマットする
performer
演者、出演者;実行者
informal
形式ばらない、非公式の
formulate
(考えを)明確に述べる;(計画を)立案する
reformer
改革者
conform
従う、順応する;一致する
formulation
明確な表現、立案;調合、製剤
informative
情報の多い、有益な
uniformly
一様に、均一に
conformity
順応、服従;一致、適合
formative
人格形成の、発達に影響する;形成の