plan
ラテン語 Latin平らな、平らにする
この語根について
まず、ひとつの絵を思い浮かべてください。完全に平らな面です。それがラテン語の plānus、「平らな、水平な、でこぼこのない」という意味の語です。このファミリーのほとんどは、ひとつの平らな面をいろいろな角度から見たものだと言えます。
地平線まで広がる平らな土地を見下ろせば、plain(平原、平野)になります。同じ語は抽象的な意味にも広がりました。平らに広げて開いてあるものは見やすいので、plain は はっきりした、明らかな(plain English、the plain truth)という意味も持ち、さらにそこから 簡素な、飾りのない(plain rice、a plain dress)という意味にもなりました。平ら=何も隠れていない=シンプル、というわけです。
次に、その平らな面を幾何学の概念として捉えると plane になります。数学でいう「平面」、存在の 次元・水準(on a higher plane)、そして意外にも「飛行機」です。飛行機の意味は aeroplane(ギリシャ語 aēr「空気」+ plane)を短くしたもので、平らな翼の面で空気に乗る乗り物のことです。つまり airplane / aeroplane は、文字どおり「空気」と「平らな面」をひとまとめにした言葉なのです。
その平らな面を紙の上に描く、つまり建物や都市を真上から見た平らな配置図にすると plan になります。もともとは ground-plan(平面図)、上から見た平らな図面のことでした。「これから建てるものの平らな図面」から、日常的な意味である「計画、段取り」が生まれました。planner はその計画を描く人・持つ人、planning は計画を立てることです。
いちばん見事な飛躍を見せるのが動詞です。explain = ex-(外へ)+ plānāre(平らにする)で、「平らに広げる」という意味です。こんがらがったものをテーブルの上に 平らに広げれば、誰にでも見えるようになります。つまり explain とは、分かりにくいものを平らに広げて、はっきりさせることなのです。名詞は explanation です。
姉妹の系統として、ラテン語 plattus やギリシャ語 platys「広い、平らな」から来たもの(plat- の綴り)もあります。plate は平らな皿や平らな金属板、plateau は広く平らな高地(台地)、platform は文字どおり「平らな形」(フランス語 plate-forme)で、平らに高くなった面から、舞台、政治的な立場、ソフトウェアの基盤へと意味が広がりました。いちばん気が利いているのが platitude です。平らな 発言、つまり起伏も深みもない、退屈で使い古された言葉のことです。
ファミリーを貫く筋は変わりません。どのメンバーも、文字どおりの意味であれ比喩であれ、平らな面なのです。平らな土地の plain、平面の plane、平面図の plan、平らに広げて説明する explain、そして plate、plateau、platform、platitude。すべて「平ら」です。
地平線まで広がる平らな平原を思い浮かべてください。それが「平らな」を意味する plānus です。plain は平らな土地、plane は平らな面、plan は上から見た平らな図面、そして explain はこんがらがったものを「平らに広げて」はっきりさせることです。plat- の親戚(plate、plateau、platform)もみんな平らなものです。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
explainいちばん見抜きにくいメンバーです。*ex-*(外へ)+ *plānāre*(平らにする)で、「平らに広げる」という意味です。しわくちゃにもつれた布を想像してください。テーブルの上に平らに広げれば、折り目がすべて見えるようになります。分かりにくい考えを explain するのはまさにそれで、聞き手が全体を見渡せるように平らに広げるのです。「平ら=はっきり」という論理は、まっすぐ plānus にさかのぼります。
いちばん見抜きにくいメンバーです。*ex-*(外へ)+ *plānāre*(平らにする)で、「平らに広げる」という意味です。しわくちゃにもつれた布を想像してください。テーブルの上に平らに広げれば、折り目がすべて見えるようになります。分かりにくい考えを explain するのはまさにそれで、聞き手が全体を見渡せるように平らに広げるのです。「平ら=はっきり」という論理は、まっすぐ plānus にさかのぼります。
explain を見るplainひとつの平らなイメージから3つの意味が生まれています。平らな土地 → 平原。平らに広げて開いてあるものは何も隠さない → はっきりした、明らかな(the plain truth)。そして飾り気のないものも「平ら」→ 簡素な、あっさりした(plain rice)。同じ発音の plane と混同しないようにしましょう。plain は「土地・簡素」、plane は「平面・飛行機」です。
ひとつの平らなイメージから3つの意味が生まれています。平らな土地 → 平原。平らに広げて開いてあるものは何も隠さない → はっきりした、明らかな(the plain truth)。そして飾り気のないものも「平ら」→ 簡素な、あっさりした(plain rice)。同じ発音の plane と混同しないようにしましょう。plain は「土地・簡素」、plane は「平面・飛行機」です。
plain を見るplanもともとは *ground-plan*、つまり建物を真上から見た平らな図面のことでした(建築家は今でも floor plan「間取り図」と言います)。その平らな配置図から、日常的な意味である「計画、練り上げた段取り」が生まれました。plan とは、実際に作る前に平らに描いておく、自分がやろうとしていることの地図なのです。
もともとは *ground-plan*、つまり建物を真上から見た平らな図面のことでした(建築家は今でも floor plan「間取り図」と言います)。その平らな配置図から、日常的な意味である「計画、練り上げた段取り」が生まれました。plan とは、実際に作る前に平らに描いておく、自分がやろうとしていることの地図なのです。
plan を見るplatformフランス語 plate-forme =「平らな形」(plat「平らな」+ form「形」)から来ています。最初は物理的なもの(上に立つための、一段高くなった平らな面)でしたが、次々と比喩に変わっていきました。political platform は候補者が「立つ」足場(政治綱領)、railway platform は乗車するために立つ場所(駅のホーム)、そしてコンピューターや SNS の platform は、アプリや人々の声を支える平らな「土台」です。どの意味にも、平らな土台のイメージが残っています。
フランス語 plate-forme =「平らな形」(plat「平らな」+ form「形」)から来ています。最初は物理的なもの(上に立つための、一段高くなった平らな面)でしたが、次々と比喩に変わっていきました。political platform は候補者が「立つ」足場(政治綱領)、railway platform は乗車するために立つ場所(駅のホーム)、そしてコンピューターや SNS の platform は、アプリや人々の声を支える平らな「土台」です。どの意味にも、平らな土台のイメージが残っています。
platform を見るplatitude意外に気の利いた言葉で、*平らな* 発言という意味です。plate と同じ plat-「平らな」に名詞語尾 -tude が付いた形で、使い古された退屈な決まり文句を、起伏も切れ味も深みもない会話、つまり言葉の平面になぞらえています。Every cloud has a silver lining(どんな雲にも銀の裏地がある=悪いことにも良い面がある)は、典型的な platitude です。
意外に気の利いた言葉で、*平らな* 発言という意味です。plate と同じ plat-「平らな」に名詞語尾 -tude が付いた形で、使い古された退屈な決まり文句を、起伏も切れ味も深みもない会話、つまり言葉の平面になぞらえています。Every cloud has a silver lining(どんな雲にも銀の裏地がある=悪いことにも良い面がある)は、典型的な platitude です。
platitude を見る