sum
ラテン語 Latin取る、取り上げる、消費する
この語根について
語根 sum は、ラテン語の sūmere「取る、取り上げる」から来ています。ローマ人がテーブルの上のものに手を伸ばして取り上げる様子を想像してください。この「取る」という単純な動作が語族全体の種で、どのように取るのかは前につく接頭辞が教えてくれます。
基本のパターンは、接頭辞 +「取る」です。
- con-(すっかり)+ sum → consume:何も残らなくなるまで、すっかり取り上げること。だから「使い果たす」という意味になります(consume resources=資源を消費する、consume fuel=燃料を消費する)。さらに「食べる、飲む」(食べ物を体に取り込む)や、「すっかり占める」(consumed by jealousy=嫉妬にさいなまれる)という意味にもなります。市場から商品を取り上げる人が consumer(消費者)です。
- ad-(自分の方へ)+ sum → assume:何かを自分の身に引き受けること。役割や費用を引き受ける=assume responsibility(責任を負う)。考えを確かめずに頭に取り込む=assume it's true(本当だと思い込む)。どちらの意味も、何かを自分の方へ引き寄せるという一つの動作です。
- prae-/pre-(前もって)+ sum → presume:証拠がないうちから、何かを決まったこととして取ること。そこから二つの方向に傾きます。慎重な「前もって推定する」(presumed innocent=推定無罪)と、図々しい「勝手なまねをする」(don't presume to tell me=私に指図するなんて出過ぎたまねはやめて)です。ここから presumptuous(厚かましい)が生まれました。
- re-(再び)+ sum → resume:中断のあと、何かを再び取り上げること。resume talks(交渉を再開する)、resume work(仕事を再開する)。(履歴書を意味する「résumé」は、フランス語を通って別に入ってきたもので、フランス語では「要約した」まとめを意味していました。)
- sub-(下に)+ sum → subsume:あるものを、より大きな見出しの下に取り込むこと。大きなカテゴリーの中に分類して含めることです。
語族全体に見られるつづりの切り替えに注目してください。動詞は -sum- の語幹を保ちますが(consume、presume)、いくつかの名詞は過去分詞の語幹 -sumpt- に変わります。consume → consumption、presume → presumption、presumptuous です。この -m- / -mpt- の対は、ラテン語からそのまま来ています。
ここで、正直に言っておくべきややこしい点があります。まったく同じに見えるのに、sūmere「取る」から来ていない単語のグループがあるのです。こちらはラテン語の summus「最も高い」から来ています。これは super「上に」の最上級です。summus からは sum(数字の列を足したときの「いちばん上の」数=合計。ローマ人は合計をいちばん上に書きました)、summit(最高点、頂上)、summary と summation(要点を集めた「合計」=要約)、そして supreme(最高の)が生まれました。これらは高さや合計に関わる単語で、取ることとは関係ありません。sum- というつづりが同じなのでここに入れていますが、厳密には別の語根です。つづりが同じでも、語源が同じとは限らないという教訓です。
sum は「取る」ために伸ばした手だと考えましょう。consume はすっかり取る(使い果たす)、assume は自分の身に取る(役割や思い込み)、presume は前もって当然のこととして取る、resume は再び取り上げる。注意:sum / summit / summary / supreme は、そっくりな別の語根 summus「最も高い・合計」の仲間で、取ることではなく「てっぺん」の話です。
代表的な単語を詳しく
同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。
consumecon-(すっかり)+ sum(取る)=「すっかり取り上げる」。この一つのイメージが、日常的な三つの意味に広がります。使い果たす(consume fuel=燃料を消費する)、体に取り込む(食べ物や飲み物を摂取する)、すっかり占める(consumed by guilt=罪悪感にさいなまれる)です。行為者名詞の consumer(市場から商品を取り上げる人=消費者)は、現代経済学の中心にある言葉です。
con-(すっかり)+ sum(取る)=「すっかり取り上げる」。この一つのイメージが、日常的な三つの意味に広がります。使い果たす(consume fuel=燃料を消費する)、体に取り込む(食べ物や飲み物を摂取する)、すっかり占める(consumed by guilt=罪悪感にさいなまれる)です。行為者名詞の consumer(市場から商品を取り上げる人=消費者)は、現代経済学の中心にある言葉です。
consume を見るassumead-(自分の方へ)+ sum(取る)=「自分の身に取る」。二つの主な意味は、実は一つの動作を二つの角度から見たものです。義務や役割を引き受ける(assume responsibility=責任を負う、assume control=支配権を握る)と、考えを確かめずに頭に取り込む(assume it's true=本当だと思い込む)です。名詞 assumption は「想定していること」と「引き受けること」の両方を表します。
ad-(自分の方へ)+ sum(取る)=「自分の身に取る」。二つの主な意味は、実は一つの動作を二つの角度から見たものです。義務や役割を引き受ける(assume responsibility=責任を負う、assume control=支配権を握る)と、考えを確かめずに頭に取り込む(assume it's true=本当だと思い込む)です。名詞 assumption は「想定していること」と「引き受けること」の両方を表します。
assume を見るpresumeprae-/pre-(前もって)+ sum(取る)=「前もって決まったこととして取る」。意味は二つに分かれます。慎重な側は、証拠が出る前に何かを真実と推定すること(presumed innocent=推定無罪)。図々しい側は、許されてもいない勝手なまねをすること(don't presume to lecture me=私に説教するなんて出過ぎたまねはやめて)で、presumptuous(厚かましい)や sheer presumption(まったくの思い上がり)はここから来ています。同じ単語でも、文脈によって丁寧にも傲慢にもなるのです。
prae-/pre-(前もって)+ sum(取る)=「前もって決まったこととして取る」。意味は二つに分かれます。慎重な側は、証拠が出る前に何かを真実と推定すること(presumed innocent=推定無罪)。図々しい側は、許されてもいない勝手なまねをすること(don't presume to lecture me=私に説教するなんて出過ぎたまねはやめて)で、presumptuous(厚かましい)や sheer presumption(まったくの思い上がり)はここから来ています。同じ単語でも、文脈によって丁寧にも傲慢にもなるのです。
presume を見るresumere-(再び)+ sum(取る)=中断のあと「再び取り上げる」。resume talks(交渉を再開する)、resume work(仕事を再開する)、resume normal service(通常の運行を再開する)のように使います。別つづりの résumé はフランス語を経て入ってきたもので、フランス語では「要約した」記録を意味していました。そのためアメリカ英語では、就職用の履歴書を résumé と呼びます。動詞(第2音節に強勢)と名詞(第1音節に強勢で、日本語の「レジュメ」に近い音)では、発音まで違います。
re-(再び)+ sum(取る)=中断のあと「再び取り上げる」。resume talks(交渉を再開する)、resume work(仕事を再開する)、resume normal service(通常の運行を再開する)のように使います。別つづりの résumé はフランス語を経て入ってきたもので、フランス語では「要約した」記録を意味していました。そのためアメリカ英語では、就職用の履歴書を résumé と呼びます。動詞(第2音節に強勢)と名詞(第1音節に強勢で、日本語の「レジュメ」に近い音)では、発音まで違います。
resume を見るsubsumesub-(下に)+ sum(取る)=「下に取り込む」。あるものを大きなカテゴリーの中に分類し、小さな項目を大きな見出しに吸収させることです。local rules subsumed under federal law(連邦法に包摂される地方の規則)のように使います。学術的で改まった単語で、include に近いものの、はっきりした上下関係があります。subsume されたものは、それを取り込んだものの下に位置するのです。
sub-(下に)+ sum(取る)=「下に取り込む」。あるものを大きなカテゴリーの中に分類し、小さな項目を大きな見出しに吸収させることです。local rules subsumed under federal law(連邦法に包摂される地方の規則)のように使います。学術的で改まった単語で、include に近いものの、はっきりした上下関係があります。subsume されたものは、それを取り込んだものの下に位置するのです。
subsume を見る関連する語根
cap(capere「取る、つかむ」から)は、もう一つの大きな「取る」の語根で、capture、accept、receive、capable などがあります。sum(sūmere から)も「取る」という意味ですが、ほぼ接頭辞つきの形(consume、assume、presume、resume)の中にしか現れず、「取り上げる・使い果たす」寄りです。一方 cap は、つかむこと、保持すること、容量まで幅広く表します。つかむことや受け入れる容量の話なら cap、接頭辞つきの「取り上げる」動詞なら sum です。
そっくりな sum- の単語 sum、summit、summary、summation、supreme は、sūmere「取る」から来たものではありません。ラテン語の summus「最も高い」から来ていて、これは super「上に」の最上級です。つまり「最高・合計」のグループはまぎれもなく super の親戚で、「取る」の語根とは別物です。つづりは同じでも、家族が違うのです。
関連する単語 · 17
consumer
消費者
assume
思い込む、仮定する;(責任を)引き受ける
supreme
最高の;至上の
consume
消費する;食べる、飲む;夢中にさせる
consumption
消費;消費量
summit
頂上;首脳会談、サミット
resume
再開する;履歴書
sum
合計;金額;合計する
presumably
おそらく、たぶん
summary
要約、概要;略式の
presume
推定する、思う;あえて〜する
presumption
推定、仮定;厚かましさ
subsume
包含する、組み入れる
summation
要約、総括;合計、総和
presumptuous
厚かましい、出過ぎた
presumable
推定できる
time-consuming
時間のかかる