子ども向け 英語の語根20|小学生・中学生に教える語源

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Wordiyo · 2026-07-25 · 10分

英語を習いはじめた子どもは、教科書や絵本、歌やゲームの中で、毎週のようにたくさんの新しい単語に出会います。でも、その単語の多くは、ばらばらに生まれたわけではありません。triangle(三角形)、tricycle(三輪車)、アイスクリームの triple(トリプル)。この3つには、tri「3」という小さなパーツが共通して入っています。このパーツを一つ知っているだけで、子どもは次に出会う単語を、だれかに意味を教えてもらうのを待たずに自分で読み解けるようになります。早いうちに語根を教えることには、そんな目立たないけれど大きな力があります。

このガイドは、小学校高学年から中学生くらいの子どもに英語を教えている保護者の方、英語の先生に向けて書きました。語根を早い段階で教えるとよい理由をやさしい言葉で説明し、子どもにもなじみのある単語で覚えられる20の語根を表にまとめ、ホワイトボード1枚あればすぐにできる4つのアクティビティを紹介します。

なぜ小学生のうちから語根を教えるのか

英語圏の小学校では、4年生ごろを境に、読むことが「読み方を学ぶ」段階から「読んで学ぶ」段階へと切り替わります。理科や社会の教科書には長い単語が次々に登場し、そのスピードはどんな単語リストでも追いつけません。英語を学ぶ日本の子どもにとっても、学年が上がれば出会う単語は長く、難しくなっていきます。語根を教えるということは、丸暗記のルームランナーを走らせ続けるかわりに、単語を読み解く「作戦」を手渡すことなのです。

  • 初めての単語を読み解ける。 port=「運ぶ」と知っている子は、transport(輸送する)、portable(持ち運べる)、export(輸出する)を、初めて見たときでも自分で推理できます。
  • つづりが正確になる。 語根は、どの単語に入ってもつづりが変わりません。sign をしっかり覚えれば、signal(合図)や signature(署名)でつづりを間違えにくくなります。
  • 読解力が上がる。 意味のあるかたまりで単語をとらえられるので、長い単語のたびに立ち止まらず、文の内容に集中して読めるようになります。
  • 自信がつく。 「自分で考えればわかる」という感覚は、どんな単語の意味一つよりも価値があります。

まずはこの語根から

最初に選ぶのは、子どもがすでに知っている単語の中に、意味がはっきり「見える」語根です。次の20個は、どれもその条件を満たしています。例に挙げた単語は、英語圏なら小学校高学年の子がたいてい知っているものばかり。日本の子どもにとっても、トライアングル、ユニコーン、テレビ、マイクのように、カタカナ語として耳にしたことのある単語がたくさん含まれています。一度に20個全部ではなく、数個ずつ紹介していきましょう。

語根意味子どもにもなじみのある単語
tri3triangle, tricycle, triple
bi2bicycle, biplane, biweekly
uni1unicorn, unicycle, uniform
multi多いmultiply, multicolored, multivitamin
cent100century, centipede, percent
spect見るinspect, spectator, spectacles
port運ぶtransport, portable, teleport
dict言うdictionary, predict, dictate
struct建てる、組み立てるconstruct, structure, destruction
graph書く、描くautograph, photograph, graph
photo光photograph, photo, photosynthesis
tele遠いtelephone, television, telescope
bio生命biology, biography, biome
geo地球、大地geography, geology, geometry
aqua水aquarium, aquatic, Aquaman
therm熱thermometer, thermos, thermal
micro小さいmicroscope, microphone, microwave
min小さい、最も少ないminiature, minimum, mini
max最も大きい、最も多いmaximum, maximize, max
form形transform, uniform, formation

理科で出てくる単語が多いことにも注目してください。photosynthesis(光合成)、thermometer(温度計)、microscope(顕微鏡)、geography(地理)。語根と教科の単語はお互いを補強し合うので、英語の時間に教えた語根が、理科の内容を英語で読むときにもう一度役に立ちます。

授業や家庭でできる簡単なアクティビティ

どれもプリントやアプリはいりません。ボードと数分の時間があれば十分です。どのアクティビティも、語根を子どもが「聞くもの」から、自分の手で「組み立てるもの」に変えてくれます。

1. 今日の語根(Root of the Day)

授業の最初に、語根を一つ、その意味、そして絵のヒントをボードに書きます(aqua → 水 → 小さな波の絵)。その日の授業中(家庭なら一日のうち)に、その語根が入った単語を見つけたり使ったりできたら1ポイント。かかるのはたった2分ですが、語根がいつも目に入るところにある状態をつくれます。

2. 語根の木(Root Tree)

木の幹を描き、そこに語根を一つ書きます(たとえば spect「見る」)。子どもたちは、その語根からできた本物の単語を「枝」として描き足していきます。inspect(点検する)、spectator(観客)、spectacles(めがね)、respect(尊敬する)。それぞれの枝の中に「見る」がどう隠れているか、みんなで話し合ってみましょう。新しい単語が見つかるたびに枝を増やし、一週間かけて木を育てていきます。

3. 単語づくり(Word Building)

語根や単語のパーツを書いたカードを少しだけ用意します(tele、photo、graph、scope、micro)。子どもたちにカードをくっつけさせ、できた単語の意味を予想してもらいます。telephone =「遠い」+「音」、photograph =「光」+「描く」。パーツから自分で単語を組み立てると、意味をそのまま教えてもらうより、ずっとしっかり記憶に残ります。

4. 語根たんてい(Root Detective)

教科書の英文や英語の絵本など、短い文章をいっしょに読み、これまでに習った語根が隠れている単語を探させます。見つけたら「逮捕」です。語根に丸をつけ、その意味を言い、その語根が単語の意味にどうつながっているかを説明します。いつもの読む活動が、宝探しゲームに変わります。

次の一歩として

語根を教えることのいちばんの魅力は、子どもがそのあと自分でどんどん探検を続けられることです。「aqua が入っている単語って、ほかに何がある?」と聞かれたとき、いっしょに調べられる場所があると便利です。意味も、同じ語根をもつ単語の仲間も、発音も、一か所でまとめて確認できるところが。

子どもといっしょに語根を探検しよう

600以上の語根を無料で見られます。どの語根にも、子どもにもわかる意味と、同じ語根をもつ単語の一覧、声に出して再生できる発音がついています。

さらに学ぶには

  • 語根の一覧を開いて、興味をもった子に好きな語根をクリックさせてみましょう。その語根から生まれた単語がすべて見られます。
  • 語根という考え方がはじめての方は、語源とは?基礎からをどうぞ。ご家庭にも共有しやすい、やさしい解説です。
  • 次のパーツに進みたいなら、語根の前後にくっつく接頭辞と接尾辞へ。