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path

ギリシャ語 Greek

感じる、苦しむ、病気

変化形:pathpathypathopatpass
あなたの習熟度

この語根について

語根 path は、ギリシャ語とラテン語がまさに「同じ親から生まれた兄弟」だとわかる珍しい例です。はるか昔の印欧祖語に、おおよそ「身に受ける、影響を受ける、苦しむ」という意味の語根がありました。ギリシャ語はこれを pathos(感じること、身に起こること、苦しむこと)にし、ラテン語は同じ発想を動詞 patī(耐える、我慢する、辛抱する)にしました。つまり path の単語を学ぶということは、ひとつの古い考え方が二つの言語に分かれ、その両方が英語に流れ込んでくる様子を眺めることなのです。

ギリシャ語の系統:pathos = 感じること。 ギリシャ語は感情にまつわる単語のグループを英語にもたらしました。そして接頭辞が、その感情の「向き」を教えてくれます。

- syn-(ともに)+ pathos → sympathy:相手と「ともに」感じること。相手が経験していることを気の毒に思う気持ちです。
- en-/em-(中へ)+ pathos → empathy:相手の「中へ」入り込んで感じること。ただ同情するのではなく、自分がその人になったつもりで想像します。
- a-(〜がない)+ pathos → apathy:感情が「ない」こと、つまり無関心です。
- anti-(反して)+ pathos → antipathy:「反発する」感情、つまり本能的な嫌悪です。
- 単独の pathos は、芸術や話の中で聞き手に哀れみや悲しみを感じさせる性質(ペーソス)を指します。

同じギリシャ語の語根は、病気を表す定番のパーツにもなりました。古代の人々にとって、病気とは文字どおり体が「苦しむ」もの、「身に受ける」ものだったからです。そのため patho- は「病気」を意味します。pathology(病気の研究 → 病理学)、pathogen(病気を「生み出す」もの → 病原体。gen は「生む」)がその例です。また語末の -path / -pathy は、苦しむ人や心の状態を表します。psychopath(病んだ心の持ち主)、sociopath、そして telepathy(離れたところで感じ合うこと。tele は「遠く」)などです。

ラテン語の系統:patī = 耐えること。 このラテン語の動詞は、英語では主に pat- と pass- という二つのつづりで生き残っています。

- patient:文字どおり「苦しむ人、耐える人」。この一語が、今の英語に残る二つの意味に分かれました。病院の patient(病気と治療を身に受けている人 → 患者)と、patient であること(落ち着いて待つことに耐える → 我慢強い)です。どちらも「何かを辛抱する」という同じ発想です。
- passion:ラテン語の passiō「苦しみ」から。最初はキリストの「受難」(the Passion)を指していました。激しい苦しみが、やがて激しい感情全般を表すようになり、痛みから、強い愛情・怒り・情熱へと意味が移っていきました。
- com-(ともに)+ patī → compassion:文字どおり相手と「ともに苦しむ」こと。ギリシャ語で作られた sympathy とそっくりのラテン語版です。
- com- + patī からは compatible も生まれました。互いに「我慢し合える」もの、つまりうまくやっていける、共存できるという意味です。
- passive:自分から動くのではなく、「働きかけを受ける」状態。自分で始めるのではなく、身に受ける側です。
- im-(〜でない)+ passive → impassive:感情を表に出さない、動じない。

パターンをまとめると。 見た目がギリシャ語風(-pathy、patho-)でもラテン語風(pat-、pass-)でも、核心は変わりません。「何かを感じる」「何かを身に受ける」ということです。sympathy と compassion は、二つの言語でまったく同じ組み立て方をしています。ギリシャ語では「ともに感じる」、ラテン語では「ともに苦しむ」です。

最後に、そっくりさんへの注意をひとつ。日常語の path(小道、通り道)は、この語根とはまったく関係ありません。こちらはゲルマン語から来た単語で、たまたま同じつづりになっただけです。庭の path は、感情や苦しみとは何の関係もないのです。

ギリシャ語の pathos「感情、苦しみ、経験」と、その親戚にあたるラテン語 patī「苦しむ、耐える」から来ています。どちらも「身に受ける、苦しむ」を意味する共通の印欧語の語根にさかのぼります。ギリシャ語の系統からは感情や病気の語、sympathy(同情)、empathy(共感)、apathy(無関心)、pathology(病理学)、psychopath が生まれました。ラテン語の系統からは pass- / pat- のつづりで patient(患者、忍耐強い)、passion、compassion、passive が生まれています。
覚え方のコツ

病院の patient(患者)を思い浮かべましょう。苦しみ、耐えている 人です。path / pat / pass の単語はどれも、何かを感じる・耐えることに関係しています。sym-pathy は相手と ともに 感じ、em-pathy は相手の 中へ 入って感じ、a-pathy は 何も 感じず、com-passion は相手と ともに 苦しみます。ギリシャ語の -pathy とラテン語の pass- は、同じ考えが衣装を着替えただけです。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

patientこのグループでいちばん多くを教えてくれる単語です。ラテン語の patiēns は文字どおり「苦しむ人、耐える人」という意味でした。英語はこのひとつの考えを、一見無関係に見えて実はつながっている二つの意味に分けました。病院の *patient* は病気と治療を *身に受けている* 人(患者)、*patient* であることは待つことに落ち着いて *耐える* こと(我慢強い)です。どちらも「何かを辛抱する」ということ。このつながりが見えれば、二つの意味を混同することはもうありません。

このグループでいちばん多くを教えてくれる単語です。ラテン語の patiēns は文字どおり「苦しむ人、耐える人」という意味でした。英語はこのひとつの考えを、一見無関係に見えて実はつながっている二つの意味に分けました。病院の *patient* は病気と治療を *身に受けている* 人(患者)、*patient* であることは待つことに落ち着いて *耐える* こと(我慢強い)です。どちらも「何かを辛抱する」ということ。このつながりが見えれば、二つの意味を混同することはもうありません。

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passion痛みから愛へと旅をした単語です。ラテン語の passiō は「苦しみ」という意味で、英語で最初に使われたときはキリストの苦しみ(the Passion of Christ = キリストの受難)を指していました。激しい苦しみから、心を圧倒するあらゆる感情へと意味が広がり、最終的に今の意味、つまり強い熱意・愛情・欲求に落ち着きました。苦悶から情熱への飛躍も、どちらも人をのみ込むほど強い感情だと気づけば納得がいきます。

痛みから愛へと旅をした単語です。ラテン語の passiō は「苦しみ」という意味で、英語で最初に使われたときはキリストの苦しみ(the Passion of Christ = キリストの受難)を指していました。激しい苦しみから、心を圧倒するあらゆる感情へと意味が広がり、最終的に今の意味、つまり強い熱意・愛情・欲求に落ち着きました。苦悶から情熱への飛躍も、どちらも人をのみ込むほど強い感情だと気づけば納得がいきます。

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compassionsympathy のラテン語版の双子です。com-(ともに)+ patī(苦しむ)=「ともに苦しむ」で、ギリシャ語の syn- + pathos とまったく同じ組み立てです。二つの単語は別々の言語から来ていますが、意味はほぼ同じです。微妙な違いは、compassion のほうが行動や慈悲へ向かう力が強いこと(have compassion on someone = 人に哀れみをかける)で、sympathy は気持ちを共有する段階にとどまることもあります。

sympathy のラテン語版の双子です。com-(ともに)+ patī(苦しむ)=「ともに苦しむ」で、ギリシャ語の syn- + pathos とまったく同じ組み立てです。二つの単語は別々の言語から来ていますが、意味はほぼ同じです。微妙な違いは、compassion のほうが行動や慈悲へ向かう力が強いこと(have compassion on someone = 人に哀れみをかける)で、sympathy は気持ちを共有する段階にとどまることもあります。

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empathysympathy より新しく、意味もより厳密な単語です。en-/em-(中へ)+ pathos(感情)= 相手の「中へ入って感じる」こと。20世紀初めになってようやく、芸術や心理学の用語として(ドイツ語の Einfühlung をもとに)作られました。sympathy は外側から相手の *ために* 感じるもの、empathy はまるで自分がその人であるかのように相手の経験の *中へ* 入り込むものです。違いはすべて接頭辞 em-(中へ)にあります。

sympathy より新しく、意味もより厳密な単語です。en-/em-(中へ)+ pathos(感情)= 相手の「中へ入って感じる」こと。20世紀初めになってようやく、芸術や心理学の用語として(ドイツ語の Einfühlung をもとに)作られました。sympathy は外側から相手の *ために* 感じるもの、empathy はまるで自分がその人であるかのように相手の経験の *中へ* 入り込むものです。違いはすべて接頭辞 em-(中へ)にあります。

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pathologyこの語根の「病気」の顔を見せてくれる単語です。patho-(病気)+ -logy(学問)= 病気の学問、つまり病理学です。ここで path は「感情」ではなく「病気」を意味するようになります。古代の人々は、病気を体が *苦しむ* ものと考えていたからです。同じ patho- は pathogen(病気を生み出すもの → 病原体)にも使われ、a pathological liar(病的な嘘つき)のようなくだけた用法にも生きています。自分では止められない、まるで病気のような癖というわけです。

この語根の「病気」の顔を見せてくれる単語です。patho-(病気)+ -logy(学問)= 病気の学問、つまり病理学です。ここで path は「感情」ではなく「病気」を意味するようになります。古代の人々は、病気を体が *苦しむ* ものと考えていたからです。同じ patho- は pathogen(病気を生み出すもの → 病原体)にも使われ、a pathological liar(病的な嘘つき)のようなくだけた用法にも生きています。自分では止められない、まるで病気のような癖というわけです。

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関連する語根

sent類義

どちらも感情に関わりますが、path/pati は感情を *身に受ける・苦しむ* こと(sympathy、passion、patient)、sent/sens は感覚で *知覚する* ことや、心に抱く思い(sense、sentiment、consent)を表します。見分け方:感情的な苦しみや忍耐なら path、知覚や意見を持つことなら sent です。

fer類義

path が「耐える、我慢する」を意味するとき(patient、compatible)は、fer(運ぶ、耐える)と重なります。どちらも bear(耐える)と訳せるからです。ただし fer は物を運ぶ・移すこと(transfer、refer)が中心で、path は感情的に耐えること、苦難を辛抱することが中心です。

anti同源

antipathy(anti- + pathos = 反発する感情)の中にそのまま見られます。接頭辞 anti- が「反して」という意味を加えることで、感情が嫌悪に変わるのです。

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単語リスト:

patient

患者;忍耐強い

passion

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patience

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sympathy

同情、思いやり;共感

compassion

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passionate

情熱的な、熱烈な

sympathetic

同情的な、思いやりのある;共感する、好意的な

passive

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互換性のある;両立できる、相性がいい

impatient

せっかちな、いらいらした;しきりに〜したがる

empathy

共感、感情移入

compassionate

思いやりのある、情け深い

pathetic

哀れな、痛ましい;情けない

patiently

辛抱強く、根気よく

pathogen

病原体

passionately

情熱的に、熱烈に

pathology

病理学;病状、病変

incompatible

両立しない、互換性のない

sympathize

同情する;共感する、理解を示す

impatience

短気、いらだち

impatiently

いらいらして、待ちきれずに

compatibility

互換性;相性、両立性

pathological

病理学の;病的な

apathy

無関心、無気力