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tour

ラテン語 Latin

回る、回す

変化形:tourturntourntorn
あなたの習熟度

この語根について

語根 tour の出発点は、職人の工房です。ギリシャ語の tornos はろくろ(旋盤)のことで、円を描く道具も指しました。ラテン語はこれを tornus として借り入れ、動詞 tornāre「ろくろで回す」を作りました。木や金属の塊をぐるぐる回しながら、刃を当てて丸く仕上げることです。ろくろの回転はなめらかで、円を描き、ひと回りすると元の位置に戻ってきます。この光景を覚えておいてください。一族全体がこのイメージに沿っています。

この動詞はとても早く英語に入りました。古英語は tornāre を turnian として取り入れ、のちに古フランス語の torner がそれを後押しして、turn が生まれました。英語で最も働き者の動詞の一つです。車輪を回す、ページをめくる、左に曲がる、20 歳になる、カエルに変わる。どの意味も「回る」か「向きを変える」のバリエーションです。re-(元へ)をつければ return、つまり来た道を回って戻る、あるいは何かを元の場所に返すことです。英語は自前の語でもさらに組み立てました。overturn(ひっくり返す、覆す)、downturn(景気が下向きに転じること、低迷)、turnover(在庫や人員が「入れ替わる」速さ、売上高)、turncoat(上着を裏返して着る人、つまり寝返る人)、turnpike(もとは回転して旅人を通す、とげのついた柵。のちに有料道路)。

フランス語は別の道をたどりました。tornus から名詞 tour「ひと回り、一周、巡回」を作ったのです。英語に入った tour は、あちこちを巡って家に戻ってくる旅、つまり片道ではない周遊の旅になりました。18 世紀後半には tourist が生まれ、続いて tourism や touring も現れました(日本語の「ツアー」「ツーリスト」もここから)。ほかのフランス語系の語も「回る」イメージを残しています。

- de-(離れて)+ tour → detour:まっすぐな道からそれて回ること、回り道。
- con-(共に、ぐるりと全体を)+ tour → contour:形のまわりをぐるりと一周する線、つまり輪郭。地図の等高線は山をぐるりと取り巻いています。
- en-(中に)+ tour(周り)→ entourage:重要人物を取り巻く人々、取り巻き。
- tournament:古フランス語の torneiement から。騎士たちが何度も馬の向きを変え、旋回しては突撃を繰り返した馬上試合です。
- tourniquet:フランス語の tourner「回す」の影響を受けた語。手足に巻いて、回してきつく締め、出血を止める帯(止血帯)です。

いちばん意外なメンバーは attorney です。古フランス語の atorner は「〜に向ける、割り当てる」という意味でした(a-「〜へ」+ torner)。attorney とは、ある仕事に「向けられた」人、つまり他人の代わりに行動するよう任命された人です。回転するろくろはとうに消え、法律上の役割だけが残りました。

注意が二つあります。 一つ目は、tour と tort(ラテン語 torquēre「ねじる」:distort、extort、torture)を混同しやすいことです。二つの動詞は無関係です。tort の仲間は力ずくでねじ曲げ、tour の仲間はなめらかにぐるりと回って戻ってきます。二つ目は tornado です。いかにもここに入りそうに見えますが、スペイン語の tronada「雷雨」から来ています。のちに tornar「回る」の影響でつづりが変わっただけなので、これほど紛らわしいのです。

パターンはこうです。tour や turn を見かけたら、何かがぐるりと回っている様子を思い浮かべましょう。車輪、曲がる道、ひと回りして家に帰ってくる旅。

ラテン語の tornāre「ろくろで回す、丸く仕上げる」から来ています。元は tornus「ろくろ」で、これはギリシャ語の tornos「ろくろ、円を描く道具」からの借用です。古英語や古フランス語を経て turn(回る)、return(戻る)が生まれ、フランス語の tour「ひと回り、一周」を経て tour(旅行、ツアー)、tourist(観光客)、detour(回り道)、contour(輪郭)が生まれました。tort(torquēre「ねじる」)と混同しないようにしましょう。tour の仲間はなめらかにぐるりと回り、tort の仲間は力ずくでねじ曲げます。tornado(竜巻)は形が似ていますが仲間ではなく、スペイン語の tronada「雷雨」から来ています。
覚え方のコツ

ろくろを思い浮かべてください。木の塊がぐるぐる回り、なめらかに丸く仕上がります。この「回る」が tour です。turn(回る)、return(回って戻る)、tour(ぐるりと回って帰ってくる旅、ツアー)、detour(まっすぐな道からそれて回る)、contour(形のまわりを一周する線、輪郭)。

代表的な単語を詳しく

同じ語根を持つ単語の中から、特に語る価値のある数語を選び、その成り立ちを一つずつひもときます。

turn一族の中で最も日常的な大物で、古英語の時代から英語にあります(turnian、ラテン語 tornāre から)。ほとんどの意味が「回る」か「向きを変える」のバリエーションです。turn a key(鍵を回す)、turn left(左に曲がる)、turn the page(ページをめくる)。「向きが変わる」から「状態が変わる」へも広がりました。milk turns sour(牛乳が酸っぱくなる)、leaves turn red(葉が赤くなる)、turn forty(40 歳になる)。名詞では順番の一回分を指し、it's your turn(あなたの番です)は、輪になって回ってきた順番がちょうどあなたのところに来た、というイメージです。

一族の中で最も日常的な大物で、古英語の時代から英語にあります(turnian、ラテン語 tornāre から)。ほとんどの意味が「回る」か「向きを変える」のバリエーションです。turn a key(鍵を回す)、turn left(左に曲がる)、turn the page(ページをめくる)。「向きが変わる」から「状態が変わる」へも広がりました。milk turns sour(牛乳が酸っぱくなる)、leaves turn red(葉が赤くなる)、turn forty(40 歳になる)。名詞では順番の一回分を指し、it's your turn(あなたの番です)は、輪になって回ってきた順番がちょうどあなたのところに来た、というイメージです。

turn を見る
returnre-(元へ)+ turn =「回って戻る」。文字どおりには来た道を戻ること(return home=帰宅する)や、何かを返すこと(return a book=本を返却する)です。ビジネス英語にはもう少し見えにくい意味もあります。return on investment(投資収益)は手元に「戻ってくる」お金、tax return(確定申告書)は政府に「返送する」書類です。どの使い方にも、出て行って戻ってくるという往復の形が残っています。

re-(元へ)+ turn =「回って戻る」。文字どおりには来た道を戻ること(return home=帰宅する)や、何かを返すこと(return a book=本を返却する)です。ビジネス英語にはもう少し見えにくい意味もあります。return on investment(投資収益)は手元に「戻ってくる」お金、tax return(確定申告書)は政府に「返送する」書類です。どの使い方にも、出て行って戻ってくるという往復の形が残っています。

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tourフランス語の tour は「ひと回り、一周、巡回」という意味で、その形は英語の単語の中にも残っています。tour は片道の旅ではなく、あちこちを巡って戻ってくる輪のような旅です。バンドの world tour は都市から都市へと巡って最後に帰ってきますし、guided tour(ガイド付きツアー)は建物の中をぐるりと案内して入口に戻ってきます。ここから tourist(18 世紀後半に登場)、tourism、touring が生まれました。日本語の「ツアー」「ツーリスト」もこの語です。

フランス語の tour は「ひと回り、一周、巡回」という意味で、その形は英語の単語の中にも残っています。tour は片道の旅ではなく、あちこちを巡って戻ってくる輪のような旅です。バンドの world tour は都市から都市へと巡って最後に帰ってきますし、guided tour(ガイド付きツアー)は建物の中をぐるりと案内して入口に戻ってきます。ここから tourist(18 世紀後半に登場)、tourism、touring が生まれました。日本語の「ツアー」「ツーリスト」もこの語です。

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contourcon-(共に、ぐるりと全体を)+ tornāre で、イタリア語の contornare「周りを回る、輪郭を描く」を経て入ってきました。contour とは、形のまわりをぐるりと一周なぞってできる線のことです。だから地図の contour lines(等高線)は山をぐるりと取り巻いていて、1 本 1 本が同じ高さで地面のまわりを一周しています。contoured seat は体の曲線に沿った座席のことです。

con-(共に、ぐるりと全体を)+ tornāre で、イタリア語の contornare「周りを回る、輪郭を描く」を経て入ってきました。contour とは、形のまわりをぐるりと一周なぞってできる線のことです。だから地図の contour lines(等高線)は山をぐるりと取り巻いていて、1 本 1 本が同じ高さで地面のまわりを一周しています。contoured seat は体の曲線に沿った座席のことです。

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attorney一族の中で最も意外なメンバーです。古フランス語の atorné から来ており、これは atorner「〜に向ける、割り当てる」(a-「〜へ」+ torner「回す」)の過去分詞です。attorney は文字どおり「ある仕事に向けられた人」、つまり他人の代わりに行動するよう任命された人のことです。ろくろや「回す」のイメージはすっかり消え、法律上の意味(代理人、弁護士)だけが残りました。power of attorney(委任状)は今でも、他人の代わりに行動する権限を表します。

一族の中で最も意外なメンバーです。古フランス語の atorné から来ており、これは atorner「〜に向ける、割り当てる」(a-「〜へ」+ torner「回す」)の過去分詞です。attorney は文字どおり「ある仕事に向けられた人」、つまり他人の代わりに行動するよう任命された人のことです。ろくろや「回す」のイメージはすっかり消え、法律上の意味(代理人、弁護士)だけが残りました。power of attorney(委任状)は今でも、他人の代わりに行動する権限を表します。

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関連する語根

tort紛らわしい

代表的なそっくりさんです。tort は torquēre「ねじる、ひねる」から来ていて(distort、extort、torture、retort)、力ずくで形をねじ曲げることを表します。tour は tornāre「ろくろで回す」から来ていて(turn、return、tour、detour、contour)、なめらかにぐるりと回って戻ってくることを表します。二つのラテン語動詞は無関係です。見分け方:ねじ曲げられる → tort、ぐるりと回る → tour。

vers類義

どちらも「回る」ですが、vers(vertere)は新しい方向へ向きを変えること、別のものに変わることを表します(convert、divert、invert)。tour(tornāre)は、ぐるりと円を描いて回るろくろのイメージを残しています(tour、contour、return)。見分け方:向きを変える・変わる → vers、ぐるりと回る → tour。

rot類義

rot(rota「車輪」)は、回るものそのものに由来します(rotate、rotation、rotary)。tour は、ろくろで回すという動作と、そこから連想される「ひと回り」に由来します(turn、tour、return)。その場で回る車輪 → rot、ぐるりと回って戻ってくる → tour。

関連する単語 · 19

単語リスト:

turn

回る、回す;向きを変える;(〜に)変わる;向ける;回転;方向転換、曲がり角;順番

return

戻る、帰る;返す;収益;帰還

attorney

弁護士;代理人

tour

旅行、見学;巡業;周遊する

tourist

観光客

tournament

トーナメント、選手権大会

tourism

観光;観光業

turnover

売上高;(人員・在庫の)回転率;ターンオーバー(菓子パン)

overturn

ひっくり返す、転覆する;(判決などを)覆す

contour

輪郭、外形;等高線

downturn

(景気の)下降、低迷

entourage

取り巻き、随行員

detour

回り道、迂回路;迂回する

turnpike

有料高速道路;(昔の)通行料取立所

tourniquet

止血帯

turncoat

裏切り者、変節者

turnsole

太陽の方を向く植物(ヘリオトロープなど)

turning

曲がり角;旋盤加工

touring

巡業の、ツアーの;観光旅行