このレッスンの目標:struct/stru(組み立てる、積み上げる)をマスターしましょう。理論を組み立て(construct)、過去を再構築し(reconstruct)、封鎖を築き(obstruct)、組み立てに使う道具(instrument)までを押さえます。
この語根について
語根 struct は、ラテン語の struere「積み上げる、建てる、層にして並べる」から来ています。その過去分詞が structus で、英語のつづり struct はここから来ています。ローマの職人が石を一段ずつ積み重ねていく様子を思い浮かべてください。ものを層にして積み、しっかりした一つのまとまりにするという物理的な動作が、struct の単語すべての種になっています。
いちばん文字どおりの意味を残している単語は、簡単に読み解けます。structure は単純に「建てられたもの」、つまり積み重ねられた部分の配置のことです。建物でも、文でも、組織でもかまいません。construct は con-(共に)を加えたもので、部分を 一緒に 積み上げて全体を作ることです。construction はその積み上げる行為や、その結果を指します。そして infrastructure は文字どおり 下にある 構造(ラテン語 infra-「下に」)で、ほかのすべてがその上に建てられる土台(道路、電力、水道など)のことです。
「建てる」から、この語根は三つの方向に枝分かれします。どの方向かは接頭辞が決めます。
- 積み上げる。 con- + struere → construct / construction / reconstruct(建て直す)。
- 頭の中に組み込む。 in-(中へ)+ struere → instruct:学ぶ人の中に何かを「組み込む」こと、つまり教えることです。レンガを一つずつ積むように、知識を人の中に積み上げていくイメージです。同じ考えから instruction(教え、または指示)、instructor(あなたの中に知識を組み立ててくれる人=指導者)、instructive(理解を組み立ててくれる=ためになる)が生まれました。有名な派生語に instrument があります。何かを作るための道具 のことで、ラテン語の instrumentum は「用具、装置」を意味しました。だからハンマーもバイオリンも計測器も、みな instrument なのです。どれも物事を成し遂げるために作られた道具です。instrumental は「何かを実現させる道具の役目を果たす」、つまり「重要な役割を果たす」という意味になります。
- 建てたものを壊す。 de-(下へ、逆に)+ struere → destroy / destruction / destructive:建てたものを崩す、積んだものをばらばらにすることです。意外な点に注目してください。動詞は destroy(古フランス語 destruire を経てすり減った形)なのに、名詞はラテン語のつづりのまま destruction です。同じ語根に二つのつづりがあるのです。
- 行く手に積み上げる。 ob-(逆らって、行く手に)+ struere → obstruct / obstruction:人の通り道をふさぐように障害物を築くこと、つまり妨げることです。
目立たない例外が construe(con- + struere)です。もとは「文を構文解析するために、単語を順序よく並べる」こと、つまり意味を組み立てることでした。文法の授業を通して広まり、今では「解釈する」という意味になっています。
持ち帰ってほしいパターンはこれです。struct は、いつも部分を組み立てて配置したものに関わります。そして接頭辞が組み立ての向きを教えてくれます。con- は共に、in- は頭の中へ、de- は下へ・元に戻す、ob- は行く手をふさいで、infra- は下に、です。
レンガを積む職人を思い浮かべてください。struct の単語はどれも、部分を積み重ねたものの話です。con-struct は一緒に積み上げ、de-stroy は積んだものを崩し、in-struct は知識を頭の中に積み、ob-struct は行く手に壁を積み上げます。
重点単語· 7
con-(共に)+ struct(築く)= 部品を積み重ねて一つの全体にすることです。動詞は物理的な建設(construct a bridge=橋を建設する)にも、抽象的な組み立て(construct an argument=論を組み立てる)にも使います。名詞の construct は頭の中で組み立てられたものを指し、「race is a social construct」は、人種が自然界に見つかるものではなく社会によって組み立てられたものだ、という意味です。
Workers will construct the new stadium over the next two years.
The lawyer carefully constructed her argument.
To block or hinder progress or movement
ふさぐ、妨げる、妨害する
ob-(逆らって、行く手に)+ struere(建てる)=人の行く手に障害物を築くこと。道をふさぐがれきの山がイメージです。これで obstruction of justice(司法妨害)の意味もわかります。正義を破壊するのではなく、正義が前に進めないようにその行く手に障害物を積み上げるのです。
construct と instruct に含まれる語根 struct の意味は…
in-(中に)+ struct(築く)で「中に築き上げる」です。instruct とは、建築家のように一層ずつ知識を学習者の頭の中に積み上げていくことです。同じ「中に築く」から二つ目の意味も生まれました。人に行動を instruct するとは、指示をしっかりと据えつけることなのです。
いちばん意外なメンバーです。in-(中へ)+ struere(建てる)=「中に組み込む」。人を instruct するとは、職人がレンガを一段ずつ積むように、その人の頭の 中へ 知識を積み上げていくことです。だからこそ、教えること、訓練すること、指示を出すことがすべてこの一語で表せるのです。どれも聞き手の中に何かを「組み込む」行為です。
He instructed the new recruits in safety procedures.
The judge instructed the jury to ignore the remark.
ob-(道を横切って)+ struct →「道をふさぐ障壁を築く」。どの単語でしょう?
Playing a key role in achieving something; a piece of music without vocals
重要な役割を果たす;器楽曲
その他の派生語 · 11語
派生語の一覧は語根ページでご覧いただけます。
学習のヒント
instruct は誰かの 中に 知識を組み立てること。instrument は、ある作業のために備えつけられた(組み立てられた)道具です。だから instrumental in a discovery は「発見の鍵となる役割を果たす」という意味になります。難しいのは construe(con + strue)で、文章の断片を積み重ねて意味を読み取る、つまり「解釈する」ことです。TOEFL の文章では was construed as(〜と解釈された)がよく出ます。お隣の st とは区別しましょう。obstruction は道の真ん中に 組み立てられた 障害物、obstacle はただそこに 立っている 障害物です。おまけの親戚として、architect はギリシャ語の archi(主要な)+ tekton(建てる人)です。
関連する語根
どちらも「作る」ことに関わりますが、fac/fact(facere から)は最も広い意味での「作る・する」です。manufacture、factory、fact などがあります。struct はもっと範囲が狭く、部分を積み上げて配置することで作る、という意味です。ただの製品ではなく、構造物を作るのです。見分け方:部分を組み立てて一つの建造物にする → struct、一般的に作る・行う → fac。
architect は archi-(長、主な)+ tekton(建てる人)で、ギリシャ語で「建てる人」を意味する語から来ています。tect はギリシャ語から、struct はラテン語から来た語根ですが、どちらも「建てる」という意味に行き着きます。だから architect(建築家)は structure(建造物)を設計するのです。
まとめクイズ
語根 struct/stru の意味はどれですか?