よく使う英語の語根40選|意味と例語つき一覧
英単語は、覚えても覚えても終わりが見えない――そう感じたことはありませんか。でも実は、英語の語彙のかなりの部分は、ラテン語やギリシャ語から借りてきたよく使う語根という、ごく限られたパーツの組み合わせでできています。たとえば port(「運ぶ」)という語根を一つ知るだけで、import、export、transport、portable の中に同じパーツが隠れているのが見えてくるはずです。語根は、単語のファミリーをまとめて開ける鍵なのです。
この記事では、まず最初に押さえたい40個の語根を紹介します。どれもギリシャ語・ラテン語由来で、ふだんの英文で出会う頻度が高く、覚えたぶんだけすぐに見返りがあるものばかりです。各語根は Wordiyo の詳しいページにリンクしているので、語族の単語をまとめて確認したり、発音を聞いたりできます。この一覧を「ホーム」としてブックマークしておき、気になった語根から少しずつ深掘りしていってください。
この一覧の使い方
40個を一気に覚えようとしなくて大丈夫です。語根を一つ選んだら、その意味が各例語の中でどう生きているかを確かめ、次にまだ習っていない単語の意味を推測してみましょう。読み返すことではなく、この「自分で分解して読み解く」ひと手間こそが、語根を記憶に定着させます。1日に数個ずつ進めていけば、英単語がだんだん「でたらめな文字の並び」には見えなくなってきます。
毎日使っている語根
まずはここから。これらの語根は、実はもうあなたが知っているものです。語根だと意識していなかっただけで、英語のごくふつうの単語の中に入り込んでいます。だからこそ、語源で覚える方法の手ごたえをいちばん感じやすいグループです。
form — 形
- form — もののとる形
- inform(in + form)— 事実によって相手の考えを形づくる →「知らせる」
- transform(trans + form)— 形を変える
- uniform(uni + form)— 一つの形の、全体を通して同じ →「制服」
- formula(form)— 何かをするための決まった形・型 →「公式」
port — 運ぶ、持つ
- transport(trans + port)— 離れたところへ運ぶ →「輸送する」
- import(in + port)— 品物を国の中へ運び込む →「輸入する」
- export(ex + port)— 品物を外へ運び出す →「輸出する」
- portable(port + able)— 持ち運べる
spec / spect — 見る、眺める
- inspect(in + spect)— 中まで注意深く見る →「検査する」
- respect(re + spect)— 敬意をもって振り返って見る →「尊敬する」
- spectator(spect)— 見ている人 →「観客」
- perspective(per + spect)— ものを見通すときの見方 →「視点」
dict / dic — 言う、話す
- predict(pre + dict)— 前もって言う →「予言する」
- dictionary(dict)— 言葉が何を言っているかを集めた本 →「辞書」
- contradict(contra + dict)— 反対のことを言う →「矛盾する、反論する」
- dictate(dict)— 他人に書き取らせるために声に出して言う →「口述する」
graph — 書く、描く
- photograph(photo + graph)— 光で描いた絵 →「写真」
- autograph(auto + graph)— 自分の名前を自分の手で書いたもの →「サイン」
- paragraph(para + graph)— 区切られた文章のかたまり →「段落」
- graphic(graph)— 描写にかかわる、生き生きと描かれた
photo — 光
- photo — 光でつくった画像 →「写真」
- photography(photo + graph)— 光で像を書く →「写真術」
- photosynthesis(photo + synthesis)— 光から養分を組み立てる →「光合成」
phon — 音、声
- telephone(tele + phon)— 遠くから届く音 →「電話」
- microphone(micro + phon)— 小さな音を大きくする装置 →「マイク」
- symphony(sym + phon)— いっしょに鳴り響く音 →「交響曲」
- phonics(phon)— 文字の音を教える方法 →「フォニックス」
動きと動作の語根
このグループは英語の動詞を動かすエンジンです。建てる、引く、投げる、導く――私たちが話すことの多くは「何かが起きていること」なので、これらの語根はいたるところに顔を出します。
struct — 建てる
- structure(struct)— ものの建てられ方 →「構造」
- construct(con + struct)— 組み合わせて建てる →「建設する」
- instruct(in + struct)— 人の中に知識を築く →「教える、指示する」
- destruction(de + struct)— 建てたものを崩すこと →「破壊」
tract / tra — 引く、引きずる
- attract(at + tract)— こちらへ引き寄せる →「引きつける」
- extract(ex + tract)— 引き抜く →「抽出する」
- subtract(sub + tract)— 下から引き離す →「引き算する」
- tractor(tract)— 引っ張る機械 →「トラクター」
ject — 投げる
- project(pro + ject)— 前へ投げ出す →「投影する、計画」
- reject(re + ject)— 投げ返す →「拒絶する」
- inject(in + ject)— 液体を中へ投げ入れる →「注射する」
- eject(e + ject)— 外へ投げ出す →「追い出す、排出する」
duc / duct — 導く、案内する
- conduct(con + duct)— いっしょに導く →「指揮する、案内する」
- produce(pro + duc)— 前へ導いて形にする →「生産する」
- educate(e + duc)— 心を外へ、先へと導く →「教育する」
- introduce(intro + duc)— 人を中へ導き入れる →「紹介する、導入する」
miss / mit — 送る
- mission(miss)— 送り出されてやる仕事 →「使命、任務」
- transmit(trans + mit)— 向こうへ送る →「伝える、送信する」
- submit(sub + mit)— 自分を権威の下へ送る →「服従する、提出する」
- dismiss(dis + miss)— 離れたところへ送る →「退ける、解散させる」
ced / cess — 行く、譲る
- proceed(pro + ceed)— 前へ進む
- exceed(ex + ceed)— 限度を越えて行く →「超える」
- process(pro + cess)— 前へ進んでいく一連の段階 →「過程」
- recede(re + ced)— 後ろへ下がる →「後退する」
gress — 歩む、歩く
- progress(pro + gress)— 前へ歩む →「進歩する」
- congress(con + gress)— ともに歩み寄ること →「会議、議会」
- aggressive(ag + gress)— 相手へ向かって歩み出る →「攻撃的な、積極的な」
- regress(re + gress)— 後ろへ歩む →「後戻りする」
vert / vers — 回す、向きを変える
- reverse(re + vers)— 逆向きに回す →「逆にする」
- convert(con + vert)— 別のものへと向きを変える →「転換する」
- universe(uni + vers)— すべてが一つにまとまったもの →「宇宙」
- introvert(intro + vert)— 内側へ向いた人 →「内向的な人」
rupt — 壊れる、破裂する
- erupt(e + rupt)— 外へ破裂する →「噴火する」
- interrupt(inter + rupt)— 間に割って入る →「さえぎる」
- corrupt(cor + rupt)— すっかり壊れた →「堕落した、不正な」
- bankrupt(bank + rupt)— 財政が壊れた →「破産した」
作る・持つ・置くの語根
前のグループが「動き」を表すなら、こちらは私たちが手と頭でする営みを表します。ものを作り、手放さずに持ち、しかるべき場所に置く、という働きです。
fac / fact — 作る、する
- factory(fact)— ものが作られる場所 →「工場」
- manufacture(manu + fact)— 手で作る(もともとの意味)→「製造する」
- fact(fact)— なされたこと、現実にあること →「事実」
- benefit(bene + fic)— 誰かのためになされたよいこと →「利益、恩恵」
pos / pon — 置く
- compose(com + pos)— いっしょに置く →「組み立てる、作曲する」
- position(pos)— ものが置かれている場所 →「位置」
- deposit(de + pos)— 保管のために下に置く →「預ける、預金」
- expose(ex + pos)— 外に出して見えるように置く →「さらす」
tain / ten — 保つ、持ち続ける
- contain(con + tain)— 内側にまとめて保つ →「含む」
- maintain(main + tain)— 安定した状態に保つ →「維持する」
- retain(re + tain)— 持ち続ける →「保持する」
- obtain(ob + tain)— 手に入れて持つ →「獲得する」
fer — 運ぶ、持ってくる
- transfer(trans + fer)— 向こうへ運ぶ →「移す、乗り換える」
- offer(of + fer)— 相手の前へ持ってくる →「申し出る」
- refer(re + fer)— 出どころへ運び戻す →「参照する、言及する」
- prefer(pre + fer)— あるものを別のものより前に運ぶ →「好む」
script / scrib — 書く
- describe(de + scrib)— 細かく書き記す →「描写する」
- manuscript(manu + script)— 手で書かれたもの →「原稿、写本」
- prescription(pre + script)— 前もって書いて出される指示 →「処方箋」
- subscribe(sub + scrib)— 下に自分の名前を書く →「署名する、定期購読する」
感覚と思考の語根
このグループは、世界を受け取るための語根です。見る、聞く、筋道を立てて考える、そして知る。
vis / vid — 見る
- vision(vis)— 見る力 →「視力、未来像」
- visible(vis + ible)— 見ることができる
- television(tele + vis)— 遠くから見ること →「テレビ」
- video(vid)— 見られるもの →「映像」
aud / audit — 聞く
- audio(audi)— 音や聴覚にかかわる
- audience(audi)— 聞きに来た人たち →「聴衆」
- auditorium(audit)— 聞くために建てられた場所 →「講堂」
- audible(aud + ible)— 聞き取ることができる
log / logy — 言葉、学問
- logic(log)— 言葉で表された筋道 →「論理」
- dialogue(dia + log)— 人と人の間を行き交う言葉 →「対話」
- biology(bio + logy)— 生命の学問 →「生物学」
- apology(apo + log)— 自分の行いを説明するために語る言葉 →「謝罪」
voc / vok — 声、呼ぶ
- vocal(voc)— 声にかかわる
- vocabulary(voc)— 必要なときに呼び出せる言葉の蓄え →「語彙」
- advocate(ad + voc)— 支持して声を上げる →「擁護する」
- provoke(pro + vok)— 反応を呼び起こす →「挑発する」
sci — 知る
- science(sci)— 体系立てられた知識 →「科学」
- conscious(con + sci)— 何が起きているかを知っている →「意識している」
- conscience(con + sci)— 善悪を内側で知ること →「良心」
- omniscient(omni + sci)— すべてを知っている →「全知の」
科学と自然の語根
科学や自然の語彙の大部分は、ほんの数個のギリシャ語の語根が支えています。これを知っていると、教科書の読み味ががらりと変わります。
bio — 生命
- biology(bio + logy)— 生命の学問 →「生物学」
- biography(bio + graph)— ある人の生涯を書き記したもの →「伝記」
- antibiotic(anti + bio)— 生きた微生物に対抗して働く →「抗生物質」
- biosphere(bio + sphere)— 生き物がいる領域 →「生物圏」
geo — 地球、土地
- geography(geo + graph)— 地球について書くこと →「地理」
- geology(geo + logy)— 地球の学問 →「地質学」
- geometry(geo + metr)— 土地を測ること →「幾何学」
- geothermal(geo + therm)— 地球の熱にかかわる →「地熱の」
therm — 熱、温かい
- thermometer(therm + meter)— 熱を測る装置 →「温度計」
- thermal(therm)— 熱にかかわる
- thermostat(therm + stat)— 熱を一定に保つ装置 →「サーモスタット」
- hypothermia(hypo + therm)— 体温が低すぎる状態 →「低体温症」
chron — 時間
- chronic(chron)— 長い時間続く →「慢性の」
- synchronize(syn + chron)— 同じ時に起こるようにする →「同期させる」
- chronology(chron + logy)— 出来事の時間的な順序 →「年表」
- anachronism(ana + chron)— その時代にそぐわないもの →「時代錯誤」
体の語根
体の部位を表すラテン語やギリシャ語は、何百もの日常語の中にひっそりと流れ込んでいます。
man / manu — 手
- manual(manu)— 手で行う →「手動の、マニュアル」
- manage(man)— 手で扱う、取り仕切る →「管理する」
- manufacture(manu + fact)— 手で作る →「製造する」
- manipulate(mani + pul)— 巧みに手で扱う →「操作する」
ped / pod — 足
- pedal(ped)— 足で動かすレバー →「ペダル」
- pedestrian(ped)— 歩いて移動する人 →「歩行者」
- biped(bi + ped)— 2本の足をもつ生き物 →「二足動物」
- pedestal(ped)— 柱の足もと、土台 →「台座」
capit / cap — 頭
- capital(capit)— 頭となる都市、中心となる資源 →「首都、資本」
- captain(capt)— チームや船の頭 →「キャプテン、船長」
- decapitate(de + capit)— 頭を取り去る →「首をはねる」
- per capita(capit)— 頭ごとに、一人あたりで数えて →「一人あたり」
cord — 心
- cordial(cord)— 心からの、温かい →「心のこもった」
- accord(ac + cord)— 心が出会うこと →「一致、合意」
- courage(cour + cord)— 心の強さ →「勇気」
- discord(dis + cord)— 心が離れていること →「不和、対立」
corp — 体
- corpse(corp)— 死んだ体 →「死体」
- corporation(corp)— 一つの体として動く集団 →「法人、企業」
- corporal(corp)— 体にかかわる →「身体の」
- incorporate(in + corp)— 一つの体に取り込む →「組み込む」
空間・時間・量の語根
最後のグループは、ものがどこにあり、いつ起こり、どう比べられるか――つまり「秩序と量」の語彙です。
loc — 場所
- local(loc)— その場所に属する →「地元の」
- locate(loc)— 場所を見つける →「位置を突き止める」
- location(loc)— 特定の場所 →「位置、所在地」
- dislocate(dis + loc)— 場所からずらす →「脱臼させる、混乱させる」
tempor / temp — 時
- temporary(tempor)— 短い間だけ続く →「一時的な」
- contemporary(con + tempor)— 同じ時代の →「同時代の、現代の」
- tempo(temp)— 時間の中での進み具合 →「テンポ」
- temporal(tempor)— 時間にかかわる
ann / enn — 年
- annual(ann)— 1年に1度起こる →「年1回の、毎年の」
- anniversary(ann + vers)— 日付が毎年めぐってくること →「記念日」
- biennial(bi + enn)— 2年ごとに起こる →「2年に1度の」
- millennium(mill + enn)— 1000年という期間 →「千年紀」
equ — 等しい、平らな
- equal(equ)— 量や価値が同じ →「等しい」
- equator(equ)— 地球を均等に分ける線 →「赤道」
- equivalent(equ + val)— 価値が等しい →「同等の」
- equation(equ)— 両辺が等しいことを表す式 →「方程式」
magn / maj — 大きい、偉大な
- magnify(magn + fy)— 大きさを大きくする →「拡大する」
- magnificent(magn + fic)— 偉大に作られた →「壮麗な、見事な」
- magnitude(magn)— 大きさや重要さの度合い →「規模、重大さ」
- major(maj)— 2つのうち大きいほう →「主要な」
一覧から「使える語彙」へ
この一覧を一度読んだだけでは、40個の語根は長期記憶に入りません。定着させるのは次の2つです。一つは間隔をあけた想起――数日たってからその語根にもう一度出会い、答えを見る前に意味を思い出すこと。もう一つは生成――初めて見る単語の意味を、パーツから自分で組み立てること。ただ並んでいるだけの一覧は、このどちらもあなたにさせてはくれません。
そこで役立つのが、一覧にはできないことをしてくれる体系的なコースです。Wordiyo は、ばらばらの語根を順序立てた学習パスに変えます。それぞれの語根を実際の単語を通して教え、各レッスンの最後には、間違えた問題を覚えるまで出し直すクイズがあります。Basics コースは無料なので、何も決めずに今日から始められます。
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